郵便博物館(メール・レール)The Postal Museum & Mail Rail
渋滞を避けて地下に掘られた、世界初の無人運転鉄道
- 料金
- 大人 £17.60(1年間有効) / 子ども £10(3〜15歳)/£12.20(16〜24歳)
- 所要時間
- 1時間30分〜2時間
- 最寄駅
- Farringdon 徒歩10分 / Russell Square 徒歩10分
- 休館日
- 月
- 開館時間
- 10:00〜17:00(メール・レールの最終便15:30)
学校の休暇期間は月曜も開く。メール・レールは事前予約が要る。
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
ロンドンの地下に眠る郵便専用鉄道メール・レールに乗れる博物館。1927年開業、運転士のいない世界初の鉄道で、最盛期には1日400万通の郵便が街路の渋滞と無関係に運ばれた。2003年に運行を終えたが、トンネルは埋められずに残り、いまは見学用の小さな車両が当時の坑道を走る。地上の展示は500年ぶんの郵便の歴史を扱う。
このページの内容
着いてからの歩き方
郵便博物館(メール・レール)に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- 到着
月曜は休み。建物は道を挟んで2つある
開くのは火曜から日曜で、月曜は原則休みます(学校の休暇期間だけ開きます)。ファリンドン駅かラッセル・スクエア駅から徒歩10分ほど。ここで一つ知っておくと迷いません。博物館とメール・レールの乗り場はフェニックス・プレイスという道を挟んだ別の建物です。切符は共通で、道を渡って行き来します。
- コツ
先に乗る時間を押さえてから、展示を見る
メール・レールは時間指定の予約制で、最終便は15時30分です。当日に空きがあるとは限らないので、先に乗車時刻を確保してから地上の展示に回るのが確実。閉所が苦手な人は、トンネルの区間が15分ほど続いて途中で降りられないことを頭に入れておくこと。車椅子では乗れませんが、館内に映像でたどるバーチャル版があります。
- 見どころ
本物のトンネルを、見学用の車両で走る
乗る車両はこの見学のために新しく作られたものですが、走るトンネルは1927年に掘られた本物です。断面が円くて天井が低く、頭上との距離に驚きます。途中で照明を落とし、壁面に当時の作業の映像が映る演出が入ります。使われなくなったプラットホームの跡が、通過するときに暗がりの中に見えます。
- 見落としやすい
地上の展示にペニー・ブラックがある
トンネルの印象が強すぎて、地上の展示が駆け足になりがちです。世界初の切手ペニー・ブラックの実物と、郵便を運んでいた馬車がここにあります。500年ぶんの郵便の歴史を5つの区画で扱う構成で、切符は1年間有効なので、時間が足りなければ別の日に地上だけ見に来ることもできます。
道が詰まったので、地下に鉄道を掘った
20世紀の初め、ロンドンの郵便は馬車と自動車で街路を運ばれていた。ところが市街の混雑がひどく、数マイルの距離に何時間もかかる。地上が使えないなら地下を通せばいい——という結論で掘られたのがメール・レールである。
1927年開業。線路の幅は2フィート(約61センチ)しかない。人を乗せないと決めたからこの幅で足りた。運転士も置かなかった。世界初の無人運転鉄道であり、ロンドン地下鉄で自動運転が始まるヴィクトリア線(1967年)より40年早い。
西のパディントンから東のホワイトチャペルまで6.5マイル、8つの駅を結んだ。側線を含めた線路の総延長は22マイルに及ぶ。最盛期には1日400万通を運んでいる。地上でどれだけ車が詰まろうと、郵便だけは街の下を止まらずに流れていた。
この発想自体は当時の郵便事業では突飛でない。空気圧で筒を送る管路がすでに使われており、それを本格的な鉄道に置き換えたのがこの路線である。
止まった理由は、老朽化ではない
2003年5月、メール・レールは76年の運行を終えて止まった。設備が壊れたからでも、トンネルが崩れたからでもない。道路で運んだほうが安かったからである。
郵便公社の試算では、この鉄道を使う費用は同じ量を道路で運ぶ場合の3倍から5倍にのぼった。無人運転とはいえ、トンネルと軌道と車両を保守する人手は要る。いっぽう地上ではトラックが大型化し、仕分けの拠点そのものが郊外へ移っていた。ロンドンの中心部を東西に貫く線路が、そもそも要らない配置に変わっていたのである。
つまりこの鉄道は、機械として寿命が尽きたのではない。運ぶべき荷物のほうが別の道を選んだために止まった。
閉鎖後もトンネルは埋め戻されず、そのまま放置された。埋めるにも金がかかるからである。10年以上たって見学路として開き直せたのは、この「手を付けられずに残った」状態があったからだった。
乗るのは、当時の車両ではない
見学者が乗るのは、この見学のために新しく作られた車両である。当時の郵便列車は人を運ぶ想定がないので、そもそも座る場所がない。ここを誤解したまま行くと、期待が少しずれる。
走るトンネルのほうは本物で、1927年に掘られたものをそのまま使っている。断面は円く、天井は低い。走るのはマウント・プレザントの地下に残る区間で、全長6.5マイルの本線をたどるわけではない。
途中で照明を落とし、坑道の壁面に当時の作業の映像を投影する演出が入る。郵便を仕分けていた頃のプラットホームの跡が、通過するときに見える。使われなくなった駅がそのまま暗がりに残っているのは、この路線が廃止ではなく放置という形で終わったためである。
車椅子では乗れない。建物も2つに分かれている
メール・レールの車両には車椅子では乗れない。天井が低く通路が狭いうえ、座席へ乗り移る必要があるためで、これは設備の制約として公式に案内されている。乗れない人のために、館内には同じ経路を映像でたどるバーチャル版が用意されている。
もう一つ、行く前に知っておくと迷わないことがある。博物館とメール・レールは別の建物で、フェニックス・プレイスという道を挟んで向かい合っている。切符は共通だが、展示を見てから道を渡って乗り場へ行く、という動きになる。雨の日は傘を出す場面がある。
閉所が苦手な人は、トンネルの区間が15分ほど続くことを頭に入れておくとよい。途中で降りることはできない。
場所とアクセス
みんなの口コミ
郵便博物館(メール・レール)を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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