長期滞在者の食費の裏技|賄い・水・朝食・学生割引

    Cutting Food Costs on a Long Stay in London

    飲食店で働くと**賄い(staff meal)** が出ることが多く、勤務日の食事が1食まるごと不要になります。加えて、水を買わない・朝食を家で済ませるという地味な習慣が、月単位では最も大きく効きます。ボトル水を1日1本買うだけで月£37.50前後の出費になります。

    2026年8月時点の情報

    要点

    賄い
    飲食店の多くで支給。勤務日の1食が不要になる
    水道水は飲用可。ボトル水をやめると月£37.50前後の差
    朝食
    家で済ませるのが最も確実。外食の回数を減らすのが本質
    学生割引
    TOTUM(年£14.99)で10%前後
    前提
    就労にはビザの条件を必ず確認すること

    滞在が数ヶ月以上になると、節約の考え方が変わります。1回あたり数十ペンスを削る話より、食事の構造そのものを変える方が効くようになるためです。

    この記事では、短期の旅行者には使えないが長期滞在者には効果が大きい手段を扱います。

    1. 賄い(staff meal)が出る仕事を選ぶ

    勤務日の1食がまるごと不要になる

    ロンドンの飲食店では、勤務中の食事(staff meal / staff food)を無料または大幅な割引で提供するところが多くあります。長期滞在者にとって、これは食費を削る手段として最も効果が大きいものの一つです。

    どのくらい効くのか

    週5日働き、その日の1食が賄いで済むなら、月20食分の食費がなくなります。自炊していても1食£3〜£4はかかるので、月£60〜£80相当の差になります。外食していた人ならもっと大きくなります。

    業態による違い

    賄いの内容は業態によってかなり違います。

    • 日本食レストラン —— まかない文化があり、賄いがしっかり出ることが多い。日本食が食べられるという副次的な利点もある
    • カフェ・ベーカリー —— 売れ残りのサンドイッチやペストリーを持ち帰れることがある
    • パブ —— メニューから選べる店と、決まった一品の店がある
    • チェーン系 —— 規定が明文化されており、割引(50%など)の形が多い

    面接で確認すべきこと

    賄いは待遇の一部なので、面接や採用前のやり取りで確認して問題ありません。聞き方は単純です。

    • 「Is there a staff meal?」(賄いはありますか)
    • 「Is it free or discounted?」(無料ですか、割引ですか)
    • 「Is it provided on every shift?」(毎シフト出ますか)

    シフトの長さによって支給の有無が変わる店(6時間以上の勤務のみ、など)もあるため、条件まで聞いておくと実態が掴めます。

    求人を探すときの見方

    求人票に「staff food included」「meals on shift」などと書かれていることがあります。書かれていない場合も、面接で聞けば分かります。

    なお、賄いの有無だけで仕事を決めるのは危険です。時給、シフトの安定性、労働環境の方が生活への影響は大きいので、賄いは判断材料の一つとして扱ってください。

    実践メモ

    • 賄いが「売れ残りのみ」の店もある。内容と頻度を具体的に確認する
    • シフトの時間帯によって食事の内容が変わる店もある(ランチ勤務のみ支給など)
    • 持ち帰りが認められるかは店によって違う。認められると休日の食事にも回せる

    注意

    働く前にビザの条件を確認する

    就労できるかどうか、週あたりの上限時間があるかどうかは、保有するビザによって異なります。学生ビザには就労時間の上限があり、違反すると在留資格に影響します。必ず自分のビザの条件を確認してから応募してください。詳しくはビザと就労をご覧ください。

    2. 水を買わない

    最も簡単で、最も見落とされている

    ロンドンの水道水は飲めます。 水質基準は厳格に管理されており、飲用に問題はありません。硬水なので日本の水と口当たりが違い、慣れないうちは気になる人もいますが、安全性の問題ではありません。

    金額で見ると

    500ml のボトル水が£1.25前後です。1日1本買うと、月£37.50前後の出費になります。年間なら£450前後です。

    マイボトルを持ち歩くだけでこれがゼロになります。節約の手段として、労力に対する効果が最も大きい部類です。

    外出先での給水

    Refill というアプリ・地図サービスで、無料で給水できる場所(カフェ、公共施設、店舗)を探せます。ロンドン市内には給水スポットが多数あり、駅や公園にも設置が進んでいます。

    カフェでも「Could I have some tap water, please?」と頼めば無料でもらえます。レストランで水を頼むときは、「tap water」と明示しないとボトル水(有料)が来るので注意してください。

    硬水対策

    口当たりが気になる場合は、

    • 浄水ポットを使う(初期費用はかかるが、ボトル水より確実に安い)
    • 一度沸かして冷ましておく
    • 紅茶にする(イギリスの硬水は紅茶に向いています)

    という方法があります。

    実践メモ

    • レストランで「water」と言うだけだと有料のボトル水が来る。「tap water」と言う
    • 硬水でケトルに白い付着物(limescale)が溜まる。定期的に酢やクエン酸で落とす
    • マイボトルは保温式より軽量なものの方が持ち歩きが続く

    ヒント

    tap water は無料で頼める

    イギリスでは、酒類を提供する免許を持つ飲食店は求められれば無料で水道水を提供する義務があります(free tap water)。遠慮せず頼んで構いません。

    3. 朝食を家で済ませる

    外食の回数を減らすのが本質

    節約の本質は個々の単価ではなく、外で食事を買う回数です。1日3食すべてを外で買えばどうしても高くなり、1食を家で済ませれば構造的に下がります。

    朝食が最も置き換えやすい理由は単純で、朝食は安く済ませても満足度が落ちにくいからです。

    安く済む朝食

    • オートミール(porridge) —— 大袋が非常に安く、1食あたり数十ペンス。牛乳か水で作る
    • 食パン+バター/ジャム —— 定番。パンは値引き品を冷凍しておける
    • バナナ —— 房で買うと1本あたり非常に安い
    • —— Lidl / Aldi で買えば安い。ゆで卵にしておくと持ち歩ける
    • シリアル+牛乳

    イギリスのスーパーはオートミールとシリアルの品揃えが広く、価格も低いです。朝食を家で済ませる習慣は、この国では特に作りやすいと言えます。

    昼食も持参にすると

    さらに削るなら弁当(packed lunch)です。前夜の残りを詰めるだけでも、Meal Dealの£3.60が不要になります。ただし毎日続けるのは負担が大きいので、週の半分だけ持参するといった形でも十分効果があります。

    実践メモ

    • オートミールは大袋(1kg以上)で買うと単価が大きく下がる。長期滞在者向け
    • パンは買った日に切って冷凍すると1〜2週間もつ。トースターで焼けば問題ない
    • 職場に電子レンジがあるかを確認しておくと、持参できるものの幅が広がる

    4. 学生・ユース向けの割引

    学生証があるなら使い切る

    学生であれば、飲食店でも割引が受けられます。

    TOTUM

    英国の学生割引カードで、年£14.99前後です。飲食チェーン、小売、交通などで10%前後の割引が受けられます。外食の頻度が高い人なら元は取れますが、自炊中心の生活なら不要かもしれません。自分の外食回数から判断してください。

    学生証をそのまま見せる

    TOTUM を作らなくても、在籍校の学生証で割引に応じる店が多数あります。とくに大学周辺の飲食店は独自の学生割引を設けていることが多いので、会計前に「Do you offer a student discount?」と聞くのが確実です。

    主なチェーンの学生割引

    Nando's、Pizza Express、Wagamama などが学生割引を実施していることがあります。内容は時期によって変わるため、店頭かアプリで確認してください。

    ISIC

    国際学生証で、日本の学校に在籍している場合も取得できます。英国内では TOTUM の方が使える店が多いですが、旅行を含む場合は ISIC が役立つ場面もあります。

    実践メモ

    • 聞くだけなら無料。会計前に student discount があるか一度聞く習慣をつける
    • 学生割引は「平日のみ」「特定メニューのみ」などの条件がつくことが多い
    • TOTUM は交通や小売でも使える。飲食だけで元を取ろうとしなくてよい

    よくある質問

    参考・公式情報

    料金・時刻・制度は変更されます。本記事は2026年8月時点の情報です。渡航前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

    本記事の価格・割引率・値引きの時刻は2026年8月時点で確認したものです。Meal Deal の価格は年に1〜2回改定され、閉店前の値引きや対象商品は店舗ごとの裁量で運用されているため、 記載どおりでない場合があります。最終的な価格は店頭・各社アプリでご確認ください。

    みんなの工夫

    賄いが出る職場の実情や、長期滞在で続けられた節約の習慣があれば教えてください。「これは続かなかった」という失敗談も参考になります。

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