コロンビア・ロード・フラワー・マーケットColumbia Road Flower Market
日曜の朝だけ現れる、ロンドン最美の花市場
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 1〜2時間
- 最寄駅
- Hoxton駅 徒歩5分
- 休館日
- 月・火・水・木・金・土
- 開館時間
- 8:00〜15:00頃
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
コロンビア・ロード・フラワー・マーケットは、ロンドン東部ベスナル・グリーンで毎週日曜日の朝に開催される、ロンドン屈指のフラワーマーケットです。バナナツリーや観葉植物、季節の切り花、ガーデニング用品まで幅広く揃い、多くの花屋が自家栽培や世界各地から直接仕入れた植物を販売しています。通り沿いには独立系ショップやカフェ、パブが並び、花の香りと活気に満ちた雰囲気は、ロンドンの日常とカルチャーを感じられる特別な体験となります。
このページの内容
着いてからの歩き方
コロンビア・ロード・フラワー・マーケットに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
日曜だけ、しかも半日
この市が立つのは日曜の朝8時から15時ごろまで。それ以外の曜日に行っても、ただの静かな住宅街です。旅程を組むときに曜日を間違えると取り返しがつかないので、そこだけ気をつけてください。
- コツ
早く行くか、遅く行くか
8〜9時半に行けば品揃えが最もよく、通りも歩けます。逆に14〜15時の最後の1時間は、売れ残りを持ち帰りたくない業者が投げ売りを始めるので、同じ花束が半額以下になります。11時〜13時半は身動きが取れないほど混むので、この時間だけは避けてください。
- 見どころ
売り声を聞く
コックニー訛りで値段を叫ぶ花売りの声が、この市の主役です。「a fiver, a fiver, five pound a bunch」と韻を踏むように繰り返す独特の調子で、これを聞くために来る人もいます。ヴィクトリア朝から続く市場の売り方が、そのまま残っている場所です。
- 見落としやすい
裏通りの店
花の露店ばかりに目が行きますが、通り沿いのヴィクトリア朝の店構えには、独立系の店が60軒入っています。チェーン店が1軒もない通りというのはロンドンでも稀です。パン屋、陶器、古書、香水。多くは木〜日の営業で、市が引ける15時以降も開いています。花を買わない人でも、こちらを冷やかすだけで十分に楽しめます。
- コツ
花は持ち帰れるか
旅行者にとっての難点はここです。切り花は宿で数日楽しめますが、球根や苗を国外へ持ち出すのは検疫の対象になります。買うなら滞在中に使い切れるものか、種や乾燥した品を選ぶのが無難です。
歴史
19世紀のベスナル・グリーンは、ロンドンで最も貧しい地区のひとつでした。疾病と栄養不足が蔓延する場所です。
そこへ手を入れたのが慈善家アンジェラ・バーデット=クーツでした。1869年、彼女は400の売り場を持つ屋根付きの食品市場を建てます。狙いは、貧しい住民が安価な食料を手に入れられる場所を作ることでした。
計画は失敗します。壮麗な建物でしたが商人が集まらず、市場としては定着しませんでした。建物は後に取り壊されています。
いまの花市場が根付いたのは、この失敗のあとです。定着した理由は曜日の変更でした。もともと土曜市でしたが、20世紀初頭に議会が日曜開催を認めます。当時、日曜の商売は法律で禁じられており、変更には議会の立法が必要でした。
日曜にした狙いは2つあります。ひとつは土曜が安息日となるユダヤ系の商人が働けるようにすること。もうひとつは、土曜にコヴェント・ガーデンやスピタルフィールズで売れ残った花を、翌日ここでさばけるようにすることでした。
いま日曜の朝にこの通りが花で埋まるのは、100年前の商業上の都合がそのまま残っているためです。
東ロンドンが花を売る街になった理由
なぜこの地区に花なのか。背景にはユグノー——17世紀にフランスから逃れてきたプロテスタントの移民がいます。
彼らは絹織物の職人としてスピタルフィールズ一帯に定住し、東ロンドンの繊維産業を築きました。同時に持ち込んだのが、切り花や鉢植えを育てて売る習慣、そして鳴き鳥を飼う趣味です。
市場の端にあるバードケージ(Birdcage)という名のパブは、この鳥好きに由来します。かつてこの界隈では鳥の市も立っていました。
つまりコロンビア・ロードの花は、移民が持ち込んだ生活文化が商売として残ったものです。数百年前の人の移動が、日曜の朝の光景に繋がっています。
ちなみにここは観光地として整備された市場ではありません。買う人のための市であり、大量の鉢植えや切り花が業務用の量で売られています。地元の人が台車を引いて買いに来る場所です。だから午後になると売り切れて店が引き、通りは静かな住宅街に戻ります。
豆知識
- 開催は日曜の午前だけ。他の曜日に行っても花市場はありません。通り沿いの個人商店は営業していますが、あの光景は日曜限定です。
- 売り手の呼び込みが名物。「10ポンド、10ポンド、5束で10ポンド」と抑揚をつけて叫ぶ売り声はコックニーの伝統で、市場の音そのものが見物の一部になっています。
- 閉店間際が最も安い。売れ残りを持ち帰りたくないため、終了1時間前あたりから値引きが始まります。良いものを選ぶなら早朝、安く買うなら終わりがけ、という使い分けです。
- 買わずに眺めるだけでも問題ない。写真を撮る人が非常に多い通りですが、売り手は慣れています。ただし通行と商売の邪魔にならない位置で撮ってください。
日曜の朝しかない、という前提で組む
日曜の午前中だけです。これを外すと何も見られません。旅程を組むときはこの点が最優先になります。
通りは狭く、昼近くになると身動きが取りにくくなります。落ち着いて見たいなら開始直後の早い時間に行ってください。花の状態も一番よい時間帯です。
大きな鉢植えを買っても、旅行者が持ち帰るのは現実的ではありません。球根や種、ドライフラワーなら土産になります(持ち込み規制は国によって異なるので、日本へ持ち帰る場合は植物検疫の条件を確認してください)。
すぐ近くにブリック・レーンとスピタルフィールズ・マーケットがあり、どちらも日曜に開いています。この3つは徒歩圏なので、日曜の東ロンドンをまとめて歩く行程が組みやすいです。
通り沿いのカフェとパブは市場の日に混みます。花を見たあと一息つくなら、少し外れた通りのほうが座れます。
場所とアクセス
みんなの口コミ
コロンビア・ロード・フラワー・マーケットを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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