カムデン・ロックCamden Lock
ロンドンで最も個性的なマーケット文化の中心地
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 30〜45分
- 最寄駅
- Camden Town駅
- 開館時間
- 10:00〜18:00 (店舗により異なる)
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
カムデン・ロックは、リージェンツ運河沿いに位置するロンドン北部カムデンを代表する観光スポットで、カムデン・マーケット群の中核を成すエリアです。3つの水門(ロック)を中心に広がるこの場所は、アート、クラフト、ハンドメイド雑貨、ヴィンテージファッションなどを扱うマーケットとして知られ、ロンドン屈指のサブカルチャー発信地となっています。運河沿いの景観と活気ある市場の雰囲気を同時に楽しめる、無料で気軽に立ち寄れる名所です。
このページの内容
着いてからの歩き方
カムデン・ロックに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
毎日開いているが週末は別物
市場は年中無休で10時から18〜19時ごろまで。ただし金〜日は出店数が最も多く、同時に身動きが取れないほど混みます。ゆっくり見たいなら平日の午前、活気を浴びたいなら週末——目的で日を選んでください。
- 見どころ
ストーブルズ・マーケット
鉄道貨物駅で働く400頭以上の馬を収容していた、ヴィクトリア朝の厩舎をそのまま店舗にした一帯です。1882年築の馬の病院もあり、脚を痛めた馬は天井から吊り帯で吊るして体重を抜いていました。運河と鉄道を結ぶ馬用のトンネルも掘られ、いまも「ホース・トンネル・マーケット」として通り抜けられます。通路に置かれた馬の彫像は飾りではなく、この場所が何だったかの記録です。
- 見どころ
運河沿いの屋台街
リージェンツ運河のロック(閘門)に面したウェスト・ヤードに、世界各国の屋台が集まっています。ここで買って、運河の縁に座って食べるのがカムデンの正しい昼食。閘門を船が通るときは水位が上下するので、それを眺めながら過ごせます。
- 見落としやすい
エイミー・ワインハウスの像
ストーブルズ・マーケットの一角に、2014年に建てられた等身大の像があります。彼女はカムデンに住み、この街で歌い始めました。花やメモが供えられていることが多く、観光地というより地元の記念碑として機能しています。見学は無料です。
- コツ
現金はほぼ要らない
屋台も含めてカード決済がほぼ全店で通ります。ただし小さな露店では最低金額を設定していることがあるので、少額の買い物をするつもりなら数ポンドだけ持っておくと安心です。
高速道路の計画が、このマーケットを生んだ
カムデン・マーケットが始まったのは1974年3月30日。運河沿いのディングウォールズ・ヤードに、わずか16の屋台が並んだ土曜市でした。骨董、アクセサリー、手工芸品。
なぜこの場所だったのか。理由は、当時この一帯に都市高速道路を通す計画があったからです。取り壊しが予定されている土地では、まともな再開発に投資する者がいません。使い道のない敷地に、暫定的な市が立ったわけです。
1976年に道路計画が撤回されます。そのときすでにマーケットは繁盛しており、カムデン・タウンの顔になりつつありました。もし高速道路が通っていれば、この場所は存在しません。
背景にあるのは産業の衰退です。リージェンツ運河は19世紀に物流の幹線でしたが、鉄道と道路に取って代わられ、沿岸の倉庫は空になりました。運搬業者ピックフォーズの厩舎だった建物群がいまのステーブルズ・マーケットで、馬を繋いでいた区画がそのまま店舗になっています。
役目を失った産業施設が、そのまま別の用途で生き延びた——ロンドンでよく起きた変化の、分かりやすい例です。
「カムデン・ロック」という水門は存在しない
名前に反して、「カムデン・ロック」という水門はありません。
リージェンツ運河のこの区間には二重式の水門が3か所あり、それぞれハムステッド・ロック、ホーリー・ロック、ケンティッシュ・タウン・ロックという名前を持っています。19世紀に作られたものです。
「カムデン・ロック」は、これらの近くにあるマーケットの一帯を指す通称として広まった呼び名で、特定の水門の名前ではありません。地図で探しても見つからないのは、そのためです。
水門そのものは今も稼働しています。ナローボートが通るときには水位の上下を見られるので、時間が合えば足を止める価値があります。運河が物流路として作られたことを実感できる数分間です。
マーケット群は複数に分かれており、運河沿いのカムデン・ロック・マーケットと、西側のステーブルズ・マーケットが主要な2つです。地続きで境界が分かりにくいですが、扱う品も雰囲気も少し違います。
豆知識
- ステーブルズ・マーケットには「馬の病院」があった。運搬業の馬を治療する施設で、Horse Hospital と呼ばれる区画が残っています。傾斜した床や馬用の設備が保存されている場所もあります。
- カムデンは英国の音楽シーンの拠点だった。ダブリン・キャッスル、エレクトリック・ボールルーム、ラウンドハウスといった会場が集まり、ここから世に出たバンドが数多くあります。エイミー・ワインハウスはこの街に住み、いまはステーブルズ・マーケットに彼女の像が立っています。
- 50年で16店から1,000店超に。2024年に開設50年を迎えました。現在の店舗数は千を超え、ロンドンで最も訪問者の多いマーケットのひとつです。
- フードの屋台は世界各国が揃う。もともと古着と骨董の市でしたが、いまは食べ歩きが目的の来訪者も多く、アジア、中東、南米の料理が並びます。
混雑と、歩く順番
週末は歩くのが困難なほど混みます。とくに土曜午後のカムデン・タウン駅周辺は入場規制がかかることもあります。落ち着いて見たいなら平日です。
駅からマーケットへの道は一方通行の人波になります。運河沿いに出てから西へ歩くと、比較的流れがよいです。
現金しか受け付けない屋台がまだ残っています。カード払いが主流ですが、少額の現金を持っておくと困りません。
値引き交渉ができる店とできない店があります。古着や雑貨の個人店では応じることが多く、食べ物や固定価格の店では通りません。
リージェンツ運河沿いを東へ歩けばリトル・ヴェニス、西へ行けばロンドン動物園とリージェンツ・パークに出られます。運河沿いの散歩と組み合わせると、マーケットの喧噪から抜けて休めます。
場所とアクセス
みんなの口コミ
カムデン・ロックを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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