Snow Storm: Hannibal and his Army Crossing the Alps
J.M.W. ターナー, 1812年
テート・ブリテン Room 31

この作品は、ハンニバルが紀元前218年にアルプスを越える場面を描いた油彩画で、ターナーは展示時に目線の高さに掛け、鑑賞者が吹き荒れる雪嵐の中に引き込まれる感覚を体験できるようにしました。
画面には、象に乗るハンニバルとその軍隊が吹雪に翻弄され、部隊が攻撃される様子が描かれています。ターナーは、自然の圧倒的な力が人間の野望を抑制するというテーマを表現し、同時にナポレオン戦争(イギリスとフランス)の寓意として、ナポレオンをハンニバルになぞらえています。劇的な光と色彩の描写により、歴史的・自然的両面の迫力が際立つ作品です。