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    This Week in London

    2026 · W38

    今週のロンドン9月14日(月)〜9月20日(日)

    5週間前の号

    9月20日(日)にイベントが集中する。『呪いの子』二部制版が10年の歴史を終え、オープンハウスとデザイン・フェスティバルが最終週末、シティではパーリー・キングス&クイーンズの収穫祭、ブリック・レーンはカレー祭り。16日には自然史博物館で83年閉ざされていた展示室が無料公開され、リージェンツ・パークの野外彫刻展も始まった。交通の注意は19〜20日のピカデリー線とDLRの工事。

    秋の催しが最終盤に入る週。9月16日(水)には無料で入れる新しい見どころが2つ加わった。自然史博物館では1943年から閉ざされていた展示室が「Nature and Us」として83年ぶりに公開され、リージェンツ・パークでは野外彫刻展フリーズ・スカルプチャーが始まった。週末は20日(日)に用事が集中する。パレス・シアターの『ハリー・ポッターと呪いの子』二部制版が10年の上演を終えて最終公演を迎え(以後は一部制に切り替わる)、オープンハウスとロンドン・デザイン・フェスティバルが最終週末、シティではパーリー・キングス&クイーンズがパールボタンの衣装で収穫祭の行列を出し、ブリック・レーンは屋台のカレー祭り、ナショナル・ギャラリーと大英博物館の無料の素描展も同じ日に閉幕する。無料で回れるものが多いので、20日はエリアを絞って計画したい。映画好きは17日(木)のBFIロンドン映画祭の一般発売に備えておきたい。是枝裕和監督の『ルックバック』や『ゴジラ-0.0』が上映される。交通は、19〜20日の週末にピカデリー線の都心区間とDLRが工事で止まるので、ナイツブリッジやグリニッジへ出るなら代わりの経路を先に決めておく。

    2026年9月16日 調査毎週更新(翌週分を前の週にお届け)

    この号は5週間前の情報です

    運行状況や開催情報は変わっている可能性があります。最新号を確認してください。

    ギルドホール・ヤードのパーリー・キングス&クイーンズの収穫祭(2024年)

    画像: Doyle of London / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

    The Week at a Glance

    下段の数字は、その日に始まる・終わるものの件数。

    Highlights

    今週の耳寄り情報

    この週だからこそ狙えるもの。

    14
    今週だけの催しEventLead ・ 今週の一本

    『呪いの子』二部制版が9月20日で終幕 — 10年の歴史に幕、以後は一部制に

    9月14日〜9月20日Palace TheatreLeicester Square / Tottenham Court Road

    二部制の通し券。今週分はほぼ完売、公式リセールと戻り券のみ

    パレス・シアターで10年続いたHarry Potter and the Cursed Childの二部制版が、9月20日(日)の公演を最後に幕を下ろす。2016年7月の開幕以来のべ220万人以上が観劇し、うち約30万人は「生まれて初めての観劇」だったという長寿作で、パート1・パート2を通しで観られるのは今週が最後になる。

    物語は原作エピローグの「19年後」から始まる。大人になったハリーと次男アルバス、ドラコの息子スコーピウスを軸に、時間逆転器をめぐって過去が書き換わっていく——という舞台ならではの筋を、大量の特殊効果で見せる。原作を読んでいなくても話は追えるが、映画3作目あたりまでの流れを頭に入れておくと戯曲の遊びが分かりやすい。

    10月9日からは同じ劇場で一部制の新演出が始まる(上演時間2時間55分、休憩あり)。半日がかりの通し券がなくなり、1枚のチケット・1回の来場で完結する形になる。「2つに分かれた大作」を体験できるのは9月20日まで。

    今週の公演は当然ながら入手困難で、公式リセール(定価での売買)と当日の戻り券が現実的な線になる。劇場前の当日券列に朝から並ぶ人も出る。場所はケンブリッジ・サーカスの角、最寄りはレスター・スクエア駅かトッテナム・コート・ロード駅。

    公式サイト出典

    新オープンOpening無料

    自然史博物館で83年閉ざされていた展示室が9月16日に公開 — 無料の新展示「Nature and Us」

    9月16日Natural History MuseumSouth Kensington

    無料

    サウス・ケンジントンの自然史博物館で、1943年から一般の立ち入りが止まっていた展示室が、9月16日(水)に無料の展示Nature and Usとして公開された。

    もとはヴィクトリア朝に動物の骨格標本を並べていた展示室で、のちに哺乳類のギャラリーになった部屋。第二次大戦の空襲で博物館の植物標本庫が被害を受けたため、1943年に押し葉標本の保管庫へ転用され、それから83年間、研究のための部屋として閉ざされてきた。標本を収めていた木製のキャビネットがそのまま残されていて、部屋そのものが見どころになっている。

    展示は、人間が自然をどう理解し、どう扱ってきたかをたどる50点。19世紀にクリスタル・パレスの庭園に作られた恐竜像のミニチュア模型、見世物にされ「しゃべる魚」と呼ばれたヴィクトリア朝のモンクアザラシ「ジェニー」の骨格、水中に沈んでいる間にコケムシにびっしり覆われた1980年代の『スター・ウォーズ』のおもちゃ、40万年前の握斧(ハンドアックス)、英国最古の飼い犬(約1万4300年前)の顎の複製などが並ぶ。大きな展示ではないが、恐竜や鉱物の定番展示とはまったく違う角度から博物館の収蔵品を見られる。

    場所は中央館の2nd Floor(日本式の3階)。ヒンツェ・ホールの大階段を上がった先、巨大なセコイアの輪切りの近くにある。入館無料で、この展示にも追加料金はかからない。会期は約18か月の期間限定で、博物館は2029年に同じテーマの常設ギャラリーを開く計画。週末は館全体が混むので、公式サイトで無料の入館予約を取っておくか、平日の開館直後に入るとよい。最寄りはサウス・ケンジントン駅で、19〜20日はピカデリー線が止まるがディストリクト線とサークル線で行ける。

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    公式サイト出典: Natural History Museum

    今週だけの催しEvent

    ロンドン・デザイン・フェスティバル最終週(9月20日まで) — 街なかの無料インスタレーション

    9月14日〜9月20日市内各所(11のデザイン地区)

    屋外作品と多くの展示は無料(トーク等一部有料)

    9月12日に始まったLondon Design Festivalが20日(日)まで最終週に入る。市内11の「デザイン地区」で、ショールーム開放、トーク、製品発表、屋外インスタレーションが数百件走り、その多くは無料でふらっと入って見られる。

    無料で見られる目玉から挙げると——(1) ストランド・オールドウィッチ(車を止めた歩行者空間)に立つ今年のランドマーク作品The Pangolin Shield。竹のグリッドシェルに、インド北東部の農民が雨よけに使う編み笠(knup)と竹製の盾を葺いた大きなパビリオンで、センザンコウ(世界でもっとも密猟される哺乳類)の鱗を発想源に、植民地の記憶と生き物・人の移動を主題にしている。(2) V&Aサウス・ケンジントン館内のV&A x LDF「Awakenings」展。常設ギャラリーに現代作家のインスタレーションを差し込む恒例企画で、入館無料のついでに見られる(20日まで)。(3) 東ロンドンのShoreditch Design Week(9月15〜20日)。100を超えるショールームと展示が集まる、LDF最大の地区。

    18日(金)の夜は、V&Aが18:30〜22:00に無料の夜間開館Friday Late: Awakeningsを開く。予約不要の先着順で、館内に置かれたLDFのインスタレーション10点を夜の館内で見て回れるほか、DJ、音と映像のパフォーマンス、中央アジアの刺繍スザニのワークショップ(当日受付)、トークが組まれている。混雑時は一人出たら一人入る入場制限がかかるので、早めの時間に入るほうが確実。

    回り方。地区ごとに歩いて回る催しなので、1日1地区に絞るのが結局いちばん見られる。中心部ならメイフェア〜ソーホー〜ストランドが地続き、東ならショーディッチ〜ハックニー。V&AのGlobal Design Forum(トーク)など一部は有料。

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    公式サイト出典

    今週だけの催しEvent無料

    オープンハウス最終週末(9月19〜20日) — シティの名建築が無料開放

    9月19日〜9月20日シティ・オブ・ロンドンほかBank / St Paul's

    無料(一部要事前予約。予約枠は受付終了済み)

    建築祭オープンハウスは9月20日(日)で会期を終える。最終週末の19〜20日は、シティ・オブ・ロンドン(金融街)と南東部に見どころが集まる。ほぼすべて無料。

    19〜20日に開くものから——ギルドホール大ホール(イングランドで3番目に大きい市民ホール。両日10:00〜16:00)、辞書編纂者サミュエル・ジョンソンの旧宅Dr Johnson's House、テムズ・トンネルの立坑を使ったブルネル博物館。ほかにシティの教会、リヴァリー・カンパニー(同業組合)のホール、法曹院など、普段は業務中で入れない建物が予約なしで開く。

    事前予約が要る建物の枠は8月で受付を終えているので、いま動くなら予約不要の「Drop in」を地図から拾うほうが早い。公式サイトで無料アカウントを作り、19日か20日に絞って歩ける範囲を決めておく。シティは週末は人も車も少なく、建物を見て回るには向いた曜日になる。20日の午後はギルドホール前の広場でパーリー・キングス&クイーンズの収穫祭(13:30〜)が始まるので、大ホールの見学と続けて回れる。

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    公式サイト

    今週だけの催しEvent無料

    パーリー・キングス&クイーンズの収穫祭(9月20日) — パールボタンの衣装でシティを行進、無料

    9月20日Guildhall Yard → St Mary-le-BowBank / St Paul's

    無料

    ロンドンの下町文化を象徴するパーリー・キングス&クイーンズが、9月20日(日)13:30からシティのギルドホール・ヤードで、恒例の収穫祭Costermongers Harvest Festivalを開く。今年で28回目、入場無料。

    パーリーとは、服一面に白蝶貝のボタンを縫い付けた衣装をまとう人たちのこと。19世紀後半、孤児で道路清掃の仕事をしていたヘンリー・クロフトが、ボタンで飾ったスーツを着て慈善の募金を集めたのが始まりとされ、以来150年以上、露天商(コスターモンガー)の伝統を受け継ぎながら募金活動を続けてきた。「キング」「クイーン」の称号は家族の中で受け継がれ、ボタンの模様は一着ずつ違う。

    当日はまずギルドホール前の広場で、80人編成の合唱団ロック・クワイア、モリス・ダンスとメイポール・ダンス、マーチング・バンド、パーリーたち自身の歌が披露される。そのあと一行は、ロンドン各区の区長30人以上、赤い制服のチェルシー年金受給者(退役軍人)、カブスカウトらとともに、グレシャム・ストリートとセント・マーティンズ・ル・グランを通って、チープサイドのセント・メアリー・ル・ボウ教会まで行進する。教会では収穫感謝の礼拝があり、伝統の編み込みパン(ハーベスト・ローフ)が捧げられる。終わりは16時ごろ。

    セント・メアリー・ル・ボウは「この教会の鐘(ボウ・ベルズ)が聞こえる範囲で生まれた者が本物のコックニー」と言われてきた教会で、下町の祭りの終着点としてこれ以上の場所はない。衣装を間近で見るなら、開始時刻に合わせてギルドホール・ヤードに行き、そのまま行列について歩くのがいい。同じ20日はオープンハウスでギルドホールの大ホールが16:00まで開いているので、先にそちらを見てから広場に出る組み方もできる。最寄りはバンク駅かセント・ポールズ駅。

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    公式サイト出典: Pearly Society

    今週だけの催しEvent無料

    ブリック・レーン・カレー・フェスティバル(9月20日) — 通りが屋台カレーで埋まる、入場無料

    9月20日Brick LaneShoreditch High Street / Aldgate East

    入場無料(Eventbrite無料登録で参加店20%引き)

    東ロンドンのカレー街ブリック・レーンが、9月20日(日)の12:00〜19:00、通りごと屋台のカレー祭りになる。タワーハムレッツ区の主催で、入場無料。

    ブリック・レーンのレストランが店先に台を出し、地方料理やスパイス使いの違う一皿を売る。あわせてシェフの実演、ライブ音楽、ダンス、巨大人形のパレード、子ども向けの遊びが通り沿いに並ぶ。この街のベンガル系コミュニティの食文化を軸にした催しで、食べ歩きが主役になる。

    Eventbriteで無料登録をしておくと、祭りの週末に参加店で会計から20%引きになるコードがもらえる。混むのは昼過ぎから夕方なので、屋台をゆっくり選ぶなら開始直後の正午前後がいい。最寄りはショーディッチ・ハイ・ストリート駅(オーバーグラウンド)、オルドゲート・イースト駅、リヴァプール・ストリート駅から歩ける。

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    公式サイト

    展覧会Exhibition無料

    リージェンツ・パークで野外彫刻展「フリーズ・スカルプチャー」が9月16日開幕 — 11組の作品を無料で

    9月16日〜11月1日The Regent's Park (English Gardens)Regent's Park / Great Portland Street

    無料(予約不要)

    現代アートのフェア、フリーズ・ロンドンに合わせて毎年秋に開かれる野外彫刻展Frieze Sculptureが、9月16日(水)にリージェンツ・パークで始まった。会期は11月1日まで。入場無料・予約不要で、公園が開いている時間ならいつでも見られる。

    14回目の今年は、キュレーターのファトシュ・ユステクが4年続けて担当し、11組の作家の作品を園内のイングリッシュ・ガーデンズに点在させている。テーマは「ハイブリッド」。素材や文化的な出自、技法の異なるものを混ぜ合わせた作品を、公園の景色に応答させる形で置いている。目を引くのは、芝生の下へ沈み込んでいくように見える戸口のような形をしたアンヘル・オテロの《Dreams and Salt》、架空の理想郷の情景をステンレスの透かし細工で描いたタリニ・セティのスクリーン、表と裏に2つの顔を持つ極彩色の偶像をかたどったラメシュ・マリオ・ニティエンドランの作品。コンラッド・ショークロス、イヴァナ・バシッチらも参加している。

    9月19〜27日は、トラファルガー広場の「第4の台座(フォース・プリンス)」やシティの野外彫刻などをつなぐLondon Sculpture Weekの期間にあたる。20日(日)にはキュレーター本人による無料ツアー、21日(月)には暗くなってから作品を巡る夜のツアーが予定されている(時間と参加方法は公式サイトで)。

    会期は長いので急ぐ必要はないが、10月14〜18日にフリーズ・ロンドン本体が同じ公園で開かれる期間は人が増える。落ち着いて見るなら9月中がいい。最寄りはリージェンツ・パーク駅かグレート・ポートランド・ストリート駅。

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    公式サイト出典: Frieze

    今週だけの催しEvent無料

    Turning the Tide(9月17〜20日) — 旧ブラックフライアーズ鉄道橋への夜の映像投影、無料

    9月17日〜9月20日Blackfriars Railway BridgeBlackfriars

    無料

    テムズにかかる旧ブラックフライアーズ鉄道橋——川の中に赤い橋脚だけが残る、あの構造物——に、日没後、大規模な映像作品が投影される。ターナー賞候補の作家キャサリン・ヤスによる新作で、川の月間フェス「Totally Thames」の委嘱。会期は9月17日(木)から20日(日)まで、無料。

    作品のテーマは、公共空間で見えにくくされてきた聴覚障害者・障害のある人たちの存在をはっきり見せること。障害当事者主導の劇団Graeaeと組み、障害のある若い俳優たちが出演する。ヨーロッパの芸術賞(Art Explora – Académie des beaux-arts European Award)を受けた企画でもある。

    橋の上には案内係とアクセス支援のスタッフが立つ。見るなら暗くなってから。最寄りはブラックフライアーズ駅(ナショナル・レール/地下鉄)で、週末のディストリクト線の工事(後述)はこの駅より西の話なので影響しない。テムズのどちらの岸からでも橋への投影は見える。

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    公式サイト

    展覧会Exhibition無料今週で見納め

    【9月20日まで】無料の素描展が2つ同時に閉幕 — ナショナル・ギャラリーと大英博物館

    9月14日〜9月20日National Gallery / British MuseumCharing Cross / Russell Square

    どちらも無料(予約不要)

    どちらも入場無料で、どちらも9月20日(日)で終わる。

    Waldmüller: Landscapes(ナショナル・ギャラリー)——オーストリアの画家フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの、英国で初めての展覧会。風景画だけに絞った構成で点数は13点ほどと小ぶりだが、ウィーンのベルヴェデーレ美術館からの借用が中心で、まとめて見られる機会はまず来ない。トラファルガー広場の本館内、予約不要。

    Early Netherlandish Drawings(大英博物館 Room 90)——ファン・デル・ウェイデン、ルカス・ファン・レイデン、ブリューゲル(父)、ゴルツィウスら、1600年以前の低地地方(いまのベルギー・オランダ)の素描を約120点。線描の発達を追う展示で、こちらも予約不要。

    2館は歩いて15分ほど。どちらも小さめの展示なので、午前にどちらか、午後にもう一方という半日の組み方ができる。素描は照明を落とした部屋に並ぶため、会期末で混む午後を避けて午前に入るほうが落ち着いて見られる。

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    公式サイト出典

    今週だけの催しEvent予告

    BFIロンドン映画祭のチケットが9月17日に一般発売 — 是枝裕和『ルックバック』がコンペに、『ゴジラ-0.0』も上映

    9月17日〜10月18日BFI Southbank / Royal Festival Hall / BFI IMAX ほかWaterloo / Embankment

    上映ごとに販売(25歳以下の割引枠あり)

    10月7日から18日まで開かれる第70回BFIロンドン映画祭のチケットが、9月17日(木)の午前10時(英国時間)に一般発売される。BFI会員向けの先行販売はすでに始まっていて、話題作は一般発売の初日に売り切れることが多い。10月にロンドンにいる予定なら、この日に動けるかどうかで観られる作品が変わる。

    今年は88か国から251本(長編のほか短編、シリーズ、イマーシブ作品を含む)が集まり、うち33本がワールド・プレミア。オープニングはサイモン・ストーン監督の『Elsinore』、クロージングはジェシー・アイゼンバーグ監督の『The Debut』で、ダニー・ボイル、マーティン・マクドナー、マイク・リー、タイカ・ワイティティ(カズオ・イシグロ原作『クララとお日さま』の映画化)らの新作がガラ上映に並ぶ。

    日本の観客にとっては当たり年と言っていい。藤本タツキの漫画を是枝裕和監督が映画化した『ルックバック』がオフィシャル・コンペティション部門に選ばれ、山崎貴監督の『ゴジラ-0.0』、濱口竜介監督のフランス合作『All of a Sudden』も上映作品に入った。『ゴジラ-0.0』は日本映画として初めてIMAX向けに撮影された作品で、映画祭での上映は11月の英国公開より早い。

    会場はサウス・バンクのBFIサウスバンクとロイヤル・フェスティバル・ホール、ウォータールーのBFI IMAXなど。チケットは上映ごとの販売で、25歳以下向けの割引枠もある。発売直後はオンラインの順番待ちになりやすいので、観たい作品と日時の候補を先にリストにしておくと取りこぼしにくい。

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    公式サイト出典: BFI

    今週だけの催しEvent無料

    サウス・バンクの無料イベントが週末に集中(9月19〜20日)

    9月19日〜9月20日Southbank Centre / Gabriel's WharfWaterloo

    ほぼ無料(Letters to the Future の一部は有料)

    サウスバンク・センター一帯が、週末に無料の催しで埋まる。

    Gabriel's Wharf(リバーサイドの小広場)は9月19日(土)12:00〜18:00、生演奏、スウィング・ダンス、家族向けの工作、飲食の屋台が無料で開く。

    サウスバンク・センターでは、次世代の書き手や研究者による討論シリーズLetters to the Futureが9月18〜20日に開かれる(一部は有料)。あわせて館の内外に、無料で見られるインスタレーションが点在する——クエンティン・ブレイクの絵で建物を覆うThe Southbank Parade、踏むと音が出る歩道Luke Jerram: Stepping Out(リバーサイド・テラス)、ブルータリズムの建物に巨大な詩を掲げるGift to the Future。

    テムズ南岸のこの区間は、そもそも川沿いを歩くだけで気持ちがいい。無料の展示だけ拾って、あとはリバーサイドを東西に歩くという使い方でも十分。最寄りはウォータールー駅(鉄道)で、週末の地下鉄工事(後述)の影響を受けにくいのも今週の利点になる。

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    公式サイト

    今週だけの催しEvent無料

    ロンドン・サイクリング・フェスティバル(9月20日) — 19区で無料の自転車イベント

    9月20日市内19区(VIA Criteriumはキングス・クロス)King's Cross St Pancras

    無料

    9月20日(日)、ロンドン・サイクリング・キャンペーンなどの主催で、市内19区にまたがる無料の自転車の日が開かれる。30を超えるライドと催しがあり、初心者向けの短いグループ・ライドから、キングス・クロスで行われる市街地レースVIA Criteriumの観戦まで幅がある。過去には折りたたみ自転車Bromptonの世界選手権、BMXの実演、子ども向けエリアなども組まれてきた。

    「見る」だけでも成立するのはキングス・クロスのレースで、駅前広場まわりの周回コースを選手が高速で回るのを間近で見られる。参加するなら、公式サイトから泊まっている地域の近くで出発するライドを探す。世界カーフリーデーに向けた催しでもある。

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    公式サイト出典: Londonist

    お得情報Offer

    キュー・ガーデンが火曜だけ£10 — 今週の対象日は9月15日

    9月15日Royal Botanic Gardens, KewKew Bridge (rail) / Kew Gardens

    火曜のみ£10(寄付込み£11)。通常は大人£25

    王立植物園キュー・ガーデンの入園料が、毎週火曜だけ£10になる(通常の大人£25、寄付込みでも£11)。9月8日から12月29日までの毎週火曜が対象で、今週は9月15日(火)が対象日になる。

    £10で日中の通常入園ができ、園内の大型野外展「Henry Moore: Monumental Nature」(彫刻家ヘンリー・ムーアの作品を芝生や木立の間に置く)も追加料金なしで見られる。購入は一人14枚まで、他の割引とは併用不可。

    キューは丸一日過ごせる広さ。温室のパーム・ハウスとテンパレート・ハウス、樹冠を歩くTreetop Walkway、初秋の並木と、£10なら十分もとが取れる。行き方は、ウォータールー発の鉄道(South Western Railway)でKew Bridge駅、または地下鉄ディストリクト線・オーバーグラウンドでKew Gardens駅。

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    公式サイト出典

    新オープンOpening予告無料

    V&Aで「The Burberry Trench」展が9月21日開幕 — 無料、ファッション・ウィークに合わせて

    9月21日〜1月3日V&A South Kensington (Prince Consort Gallery)South Kensington

    無料

    9月17〜21日のロンドン・ファッション・ウィークはほぼ業界関係者向けだが、それに合わせてV&Aサウス・ケンジントンで一般公開の無料展示が始まる。The Burberry Trench: Crafting an Icon、会期は9月21日(月)から2027年1月3日まで、Prince Consort Galleryで入場無料。

    バーバリー創業170年に合わせた企画で、ブランドのアーカイブに残る歴代のトレンチコートとV&Aの収蔵品を並べ、軍用の防水コートがどう英国の記号になっていったかを追う。開幕は今週の最終日の翌日なので、来週にかけてロンドンにいるなら覚えておくといい。

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    公式サイト

    Advisories

    今週の注意

    知らないと予定が崩れるもの。出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

    1
    運休・工事Disruption影響中

    9月19〜20日の週末工事 — ピカデリー線の都心区間とDLRが運休

    迂回や時間調整で回避できる

    9月19日〜9月20日セントラル/サウス・ロンドンKnightsbridge / South Kensington / Greenwich

    TfLの計画運休一覧(9月14日付の最新版)のうち、旅行者に効くのは9月19日(土)〜20日(日)の次の3つ。

    ピカデリー線 — ハイド・パーク・コーナー〜アクトン・タウン間が土日とも終日運休。ナイツブリッジ(ハロッズ)、サウス・ケンジントン、アールズ・コート、ハマースミスへピカデリー線では行けなくなる。ただしサウス・ケンジントン(自然史博物館・V&A・科学博物館)はディストリクト線・サークル線が動いているので到達できる。ナイツブリッジへはハイド・パーク・コーナー駅かスローン・スクエア駅から歩く。

    DLR — バンク〜ルイシャム、タワー・ゲートウェイ〜カニング・タウン、カナリー・ワーフ〜ストラトフォードが土日とも運休。グリニッジとドックランズへDLRで行けない。グリニッジへは、鉄道でロンドン・ブリッジ駅かキャノン・ストリート駅からグリニッジ駅、またはウェストミンスターやタワーからのリバーバスが代わりになる。カナリー・ワーフやO2へはジュビリー線(運行)を使う。

    ディストリクト線 — アールズ・コート〜イーリング・ブロードウェイ/リッチモンド間が土日運休。加えてバロンズ・コート駅が18日(金)〜20日(日)閉鎖。キューやリッチモンドへ行くなら、ウォータールー発の鉄道に切り替える。

    工事の内容は直前に変わることがあるので、出かける朝にTfLの運行状況を一度見ておくと確実。

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    公式サイト出典: Transport for London(2026年9月14日付 計画運休一覧)

    Also Running

    今週開催中の定番

    毎年の恒例行事や会期の長い展覧会など、この週に開催中のもの。

    5
    • 7/9〜9/27

      Buckingham Palace Summer Opening(バッキンガム宮殿 夏季一般公開)

      Buckingham Palace

    • 9/1〜9/30

      Totally Thames(トータリー・テムズ)無料

      テムズ川沿いの各所

    • 9/12〜9/20

      London Design Festival(ロンドン・デザイン・フェスティバル)無料

      市内11のデザイン地区(V&A、バンクサイド、ショーディッチほか)

    • 9/12〜9/20

      Open House Festival(オープンハウス・フェスティバル)無料

      ロンドン全33区の建物

    • 9/17〜9/21

      London Fashion Week(ロンドン・ファッション・ウィーク)

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    この号は2026年9月16日時点の調査です。現在の状況とは異なります。

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