Ionides Piano
Kate Faulkner(装飾)、John Broadwood & Sons(製作), 1883頃
ヴィクトリア&アルバート博物館 Room 81

このピアノは1883年にJohn Broadwood & Sonsによって製作され、A.C. Ionidesの依頼で装飾されました。
装飾はKate Faulknerによるもので、Edward Burne-Jonesのスケッチをもとに金と銀のジェッソ(石膏を使った装飾技法)が施されています。ジェッソは凹凸を作ることができるため、絵画的で立体感のある装飾が可能です。このピアノは、Ionides邸の内装と調和するようデザインされ、当時のアーツ・アンド・クラフツ運動の精神を体現しています。
また、1888年の最初のArts & Crafts Exhibitionで展示されたことから、当時の工芸運動における重要な作品として評価されています。プレラファエライト派(19世紀中頃のイギリスの美術運動で、細密な描写と中世の主題を重視)が関わった点も見どころです。