The Little Peasant
アメデオ・モディリアーニ, 1918年頃
テート・モダン In The Studio(Room 2)

本作は、イタリア生まれでフランスでも活躍したアメデオ・モディリアーニ(1884-1920)による1918年頃の油彩画です。キャンバス右下には作品名が記され、被写体は「農民の少年」とされていますが、同じモデルが別の作品「若き見習い(The Young Apprentice)」にも登場することから、タイトルの正確性には疑問が残ります。
構図は人物を画面の中央に配置し、青系統の色調を主体にするなど、ポール・セザンヌ(1839-1906)の田舎の労働者画からの影響が見られます。セザンヌ同様、モディリアーニは静謐で堂々とした人物表現を目指しており、視覚的な重心を中央に置くことで、人物の存在感を強調しています。
全体として、本作はモディリアーニがセザンヌから得た古典的な構図と色彩感覚を自身のポートレートに応用した好例であり、簡潔ながら人物の個性や静かな力強さを伝える作品です。