Black on Maroon
マーク・ロスコ, 1958-1960年頃
テート・モダン In The Studio (Room 10)

本作はアメリカの画家マーク・ロスコ(1903-1970)による「ブラック・オン・マルーン」と呼ばれる作品で、1958年から1960年頃に制作されました。ニューヨークのシーグラムビルのレストラン向けに依頼されたシリーズ(Seagram Murals)の一部として構想され、ロスコはスタジオ内で実際の設置環境に合わせた足場を組み、巨大なカンヴァスに制作しました。
作品は、人間の感情のスケールやドラマを表現することを目的としており、以前の鮮やかで明るい色彩から一転、マルーンや黒などの深く重い色調が用いられています。ロスコ自身も「これまで試したどの作品よりも暗い」と述べています。
制作には非常に時間をかけ、色彩と比率の微妙なバランスを慎重に調整して完成させた、抽象表現主義における傑作です。