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    Portraits (Marie Laurencin, Cecilia de Madrazo and the Dog Coco)

    肖像画(マリー・ロランサン、セシリア・デ・マドラソと犬ココ)

    マリー・ロランサン, 1915年

    テート・モダン In The Studio(Room 2)

    作品の概要

    本作はフランス出身の画家マリー・ロランサン(1885-1956)による1915年の油彩画です。第一次世界大戦勃発に伴い、画家は夫オットー・フォン・ヴェーツェンと共にスペイン・マドリードへ移住し、その滞在中に制作されました。

    画面左にはロランサン自身、右にはスペインの画家フェデリコ・デ・マドラソの娘セシリア、さらに犬のココが描かれています。形態は簡略化され、青・ピンク・グレーの限定的な色調が用いられ、柔らかく夢幻的な印象を与えます。

    ロランサンは1911年前後のパリのキュビスム画家グループに所属していましたが、他のキュビスム画家のような身体の抽象化は行わず、人物の親密さや繊細さを重視した独自の肖像表現を展開しました。この作品は、ロランサンの柔らかな色彩感覚と個人表現がよく示された重要な例です。

    ここがポイント

      • 簡略化された形態と青・ピンク・グレーの限定されたパレットを使用
      • キュビスムの影響を受けつつも、体の抽象化は控えた独自の表現
      • スペイン・マドリード滞在中に制作され、ロランサン自身とセシリア・デ・マドラソを描く