スペンサー・ハウスSpencer House
英国貴族文化の粋を伝える、18世紀の私邸宮殿
- 料金
- £19.50
- 所要時間
- 1時間
- 最寄駅
- Green Park駅
- 開館時間
- 10:30〜16:00
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
スペンサー・ハウスは、1756年から1766年にかけて初代スペンサー伯爵のために建てられた、ロンドン屈指の歴史的タウンハウスです。故ダイアナ元皇太子妃の先祖にあたるスペンサー家の邸宅で、ヨーロッパでも最初期の新古典主義インテリアを今に伝える貴重な建築として知られています。内部には8つの壮麗なステートルームがあり、修復された豪華な内装と家具を通して、18世紀英国貴族の美意識と社交文化を体感できます。常時公開ではなく、限られた時間帯のみ見学できる点も特別感のあるスポットです。
このページの内容
着いてからの歩き方
スペンサー・ハウスに着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
日曜だけ。8月は休み
見学できるのは日曜のみ、しかも事前予約制のガイドツアーだけです。8月は修復と清掃のため丸ごと閉まります。大人£19.50前後、10:30〜16:00に随時出発。ロンドンの貴族邸宅で内部を見られる数少ない例なので、日曜に予定を合わせる価値はあります。
- 見どころ
ダイアナ元妃の実家
スペンサー伯爵家のロンドン邸宅で、ダイアナ元妃はこの家系の出身です。1756〜66年に初代スペンサー伯爵が建てさせ、いまも一族が所有しています(居住はしていません)。王室関連の施設ではなく、貴族の私邸として建てられた建物です。
- 見どころ
ヨーロッパ最初期の新古典主義
8つの応接室が公開されています。設計はジョン・ヴァーディと、「アテネの」ジェームズ・スチュアート。ギリシャの遺跡を実測してきたスチュアートが手がけた内装は、ヨーロッパで最も早い新古典主義の室内のひとつとされます。18世紀にギリシャ趣味が始まった瞬間が、そのまま部屋として残っています。
- 見落としやすい
疎開していた内装
第二次大戦中、空襲を避けるため暖炉やドア、装飾の一部が取り外され、郊外へ運ばれました。戦後長らく事務所として使われた後、1980年代に大規模な修復が行われ、疎開させた部材が元の位置に戻されています。
- コツ
グリーン・パークに面している
セント・ジェームズ地区、グリーン・パークの北側に建っています。公園側から見ると、庭に面した正面(ガーデン・ファサード)を無料で眺められます。中に入らない日でも、外観だけ見に行くことはできます。
地位を示すために建てられた「私邸の宮殿」
1756年、ジョン・スペンサー(のち初代スペンサー伯)が着工させた。目的ははっきりしていて、ロンドンでの地位を可視化することだった。18世紀の貴族社会では、社交の季節に人を招ける邸宅の格がそのまま影響力の大きさを意味した。
最初の建築家はジョン・ヴァーディで、ウィリアム・ケントの弟子にあたる。外観とグラウンドフロアの部屋、家具の一部を担当した。1758年にジェイムズ・"アテネの"・スチュアートが引き継ぐ。ギリシャから帰国したばかりで、実測にもとづく正確なギリシャ意匠を内装に持ち込んだ。
これがこの家の位置づけを決めた。ロンドンで初めて、考証にもとづくギリシャ様式の室内装飾が施された建物であり、新古典主義の先駆けの一つとされる。18世紀に建てられた貴族の大邸宅で、完全な形で残っている唯一の例でもある。
スペンサー家が住まなくなって残った、という逆説
スペンサー家は20世紀に入るとここに住まなくなり、建物は賃貸に出された。第二次大戦中は内装の主要な部材——マントルピース、扉、装飾の一部——が疎開のように取り外され、地方のオルソープ邸へ運ばれている。
住居として使われ続けていたら、時代ごとの改装で18世紀の内装は失われていた可能性が高い。使われなくなり、部材が別の場所に保管されたことが、結果として当初の姿を保存した。1980年代からの修復で部材は戻され、18世紀の室内が再現されている。
なおダイアナ元皇太子妃はスペンサー伯爵家の出身で、この家を建てた初代スペンサー伯の子孫にあたる。ただしダイアナ本人がここに住んだ事実はない。
豆知識
- 公開は原則として日曜のみ、ガイドツアー制。平日は現在もオフィス・イベント会場として使われている
- 庭園に面したパーム・ルームは、金色の椰子の木を模した柱で知られる。ヴァーディの設計
- グリーン・パークに面して建っており、公園側から外観だけは見られる
場所とアクセス
みんなの口コミ
スペンサー・ハウスを訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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