帝国戦争博物館Imperial War Museum London
20〜21世紀の戦争と人々の記憶を伝えるロンドン屈指の無料博物館
- 料金
- 無料
- 所要時間
- 3時間〜
- 最寄駅
- Lambeth North
- 開館時間
- 10:00〜18:00
料金・開館時間は変更されることがあります。訪問前に 公式サイト で最新情報をご確認ください。
IWMロンドンは第一次世界大戦から現代までの戦争と人々の体験を伝える英国を代表する戦争・社会史博物館。実物の戦闘機や砲台、兵士の遺品、手紙、映像資料などを通じて、戦争が社会と個人に与えた影響を深く学べる。入場は無料で、ロンドン中心部からのアクセスも良好。
このページの内容
着いてからの歩き方
帝国戦争博物館に着いたら、この順に見ていくと迷いません。
- コツ
無料。6フロアある
入場無料で予約も不要です。ただし建物は6階まであり、真面目に見ると3〜4時間かかります。第一次世界大戦・第二次世界大戦・ホロコーストの3つが柱なので、時間が限られるならどれを見るか決めてから入ってください。
- 見どころ
吹き抜けの大展示
入ってすぐの6層吹き抜けに、スピットファイアとハリアーが吊られ、床には14mのV2ロケットが立っています。実物の兵器を「展示物」として見上げる導入で、この博物館が何を扱うのかが1分で分かる構成です。
- 見どころ
ホロコースト・ギャラリー
ヨーロッパでも最良のホロコースト常設展のひとつとされています。統計ではなく、個人の証言と持ち物——靴、手紙、写真——から組み立てられていて、政策が具体的な人生をどう壊したかを追う構成です。ここだけで60〜90分は見ておいてください。
- コツ
子ども連れは年齢に注意
ホロコースト・ギャラリーについて、館は14歳未満の子どもには薦めないとしています。展示の性質上、配慮なしに見せる場所ではありません。小さな子と一緒なら、他のフロアで時間を使う判断も必要です。
- 見落としやすい
建物はもと精神病院
この建物は1815年に建てられたベスレム王立病院、いわゆる「ベドラム」です。大混乱を意味する英語 bedlam の語源になった精神科病院で、1930年に移転するまでここにありました。中央のドームは1846年の増築で、もとは病院の礼拝堂です。戦争が人の心に何をするかを扱う博物館が、この建物に入っているのは偶然ですが、示唆的ではあります。
この建物は、もとは「ベドラム」だった
帝国戦争博物館が入っている重厚な建物は、博物館として建てられたものではありません。ベスレム王立病院——通称ベドラム(Bedlam)、世界で最も悪名高い精神病院として知られた施設の建物です。
ベドラムは中世から続く施設で、18〜19世紀には入院者を見世物として一般に公開していたことで悪評を残しました。英語で「大混乱」を意味する bedlam という単語は、この病院の名前から生まれています。
病院が郊外へ移転したあと、1936年に博物館がここへ移ってきました。両翼は取り壊されて公園になり、中央部分だけが残されています。
博物館そのものは1917年、第一次大戦がまだ続いているさなかに設立されました。戦争が終わる前に、その戦争を記録する施設を作ったことになります。目的は勝利の顕彰ではなく、市民が総力戦のもとで何を経験したかを記録することでした。
かつて狂気の代名詞とされた建物が、戦争を記録する場所になった。意図された配置ではありませんが、結果として重い符合になっています。
玄関前の大砲は、実際に撃たれたもの
正面の芝生に据えられた2門の巨大な砲は、装飾ではありません。口径15インチ(38cm)の艦砲で、どちらも実戦で使われたものです。
1門は戦艦HMS ラミリーズに1916年から1941年まで搭載されていました。もう1門はHMS レゾリューションに1915年から1938年まで積まれ、その後モニター艦 HMS ロバーツへ移されています。この2門目は、ノルマンディー上陸作戦の当日と、その後の戦闘で実際に砲撃を行っています。
つまり玄関前に置かれているのは、D-Dayの海岸を砲撃した現物です。設置されたのは1968年で、砲口はテムズ川の方角を向いています。
館の性格を象徴する配置でもあります。ここは兵器を美しく並べる場所ではなく、それが何をしたかを記録する場所です。館内のホロコースト展示や、市民の戦争体験を扱う展示に進むと、その姿勢がはっきり分かります。
豆知識
- 設立は戦争が終わる前。1917年3月、まだ第一次大戦の最中に設置が決まりました。「戦時中に、その戦争の博物館を作る」という発想自体が異例です。
- 「帝国」の名は当初の枠組みの名残。設立時は大英帝国全体の戦争記録を集める施設であり、インドやカナダ、オーストラリアなど各地からの資料が含まれます。名称はそのまま残っています。
- 入場は無料。国立の博物館なので常設展示は無料で入れます。特別展のみ有料です。
- ホロコースト・ギャラリーは年齢の目安が設けられている。展示内容が重いため、館は14歳以上を推奨しています。子ども連れの場合は順路を考えたほうがよい区画です。
順路と、気持ちの配分
館内は時代順ではなくテーマ別に構成されています。第一次大戦、第二次大戦、ホロコースト、現代の紛争。どこから見るかで印象が変わるので、入口で構成を確認してから動くと迷いません。
内容が重い展示が続くため、すべてを一度に見ようとすると消耗します。とくにホロコースト・ギャラリーは、通り抜けるだけでも時間と気力を要します。カフェで区切りを入れるくらいの配分が現実的です。
大型の展示物(戦闘機、戦車、V2ロケット)が吹き抜けに配置されており、上階から見下ろすと全体像がつかめます。
無料なので、目的の時代を決めて短時間で出るという使い方もできます。近くにランベス・ノース駅があり、テムズ川の南側を歩く行程に組み込みやすい立地です。
場所とアクセス
美術館・博物館ガイド
帝国戦争博物館をじっくり見る
注目作品、所要時間の目安、開館時間、館内の回り方は美術館ガイド側にまとめています。
みんなの口コミ
帝国戦争博物館を訪れた感想や、これから行く人に役立つコツがあれば教えてください。
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