Imperial War Museum London
戦車の鉄塊、兵士の手紙、戦争の記憶はすべてここに沈殿する。勝利も悲劇も同じ重さで展示されている。
帝国戦争博物館(Imperial War Museum)は、ロンドンにある国立の博物館で、第一次世界大戦から現代に至るまでの戦争とその影響を幅広く展示しています。1917年に戦没者の追悼を目的として設立され、現在の場所はかつて精神病院だった建物を改装したものです。 館内には実物の兵器や装備、写真、映像資料などが多数展示されており、戦争の歴史だけでなく、兵士や市民の生活、心理的影響、情報活動など多角的に学ぶことができます。展示は第一次世界大戦、第二次世界大戦をはじめ、秘密戦争や戦争による精神的な影響、戦争下の性暴力など、多様なテーマを扱っています。
帝国戦争博物館を短時間で回るなら、まずこの3つ。 展示室の番号は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
2021年に開設された常設展示。2,000点を超える写真、書籍、手紙、装身具、楽器、玩具を通じて、犠牲になった個人の物語を軸に構成されています。統計ではなく一人ひとりの生活から語る方法をとっており、欧州でも屈指の内容とされます。
塹壕の再現、実際に使われた装備、兵士と銃後の市民の証言。開戦から終戦までを、前線と社会の両面から追う構成です。
正面ホール
スピットファイア、V-2ロケット、ハリアーなどが吹き抜けに吊るされ、下から見上げられます。実物の大きさが体感できる導入部です。
帝国戦争博物館に着いたら、この順に見ていくと迷いません。 展示室の番号や配置は改装で変わることがあるので、当日は館内の案内で確認してください。
入場は無料です。扉を入ると数階分の吹き抜けになっていて、戦闘機が天井から吊られ、全長14メートルのV-2ロケットが床から立ち上がっています。展示室に入る前のこの空間が、実物の大きさを最も直接に伝える場所なので、まず見上げてから動いてください。
展示は地下から最上階まで時代順に積み上がっています。第一次世界大戦から順に見るなら下から、第二次世界大戦とホロコーストを確実に見たいなら先に上階へ行くほうが確実です。全館を丁寧に見ると半日かかります。
2021年に開いた常設展示で、2つのフロアにまたがる3,000平方メートルを使っています。戦争の推移とホロコーストを別々にせず、同じ時間軸の上で見せる構成になっているのが特徴です。ここだけで2時間近くかかります。
館の案内では、ホロコースト・ギャラリーは14歳以上に向いているとされています。年少の子ども連れで来た場合は、この一角だけ大人が交代で見る組み方をしている家族が多くいます。入口に案内が出ています。
この建物は19世紀にベスレム王立病院、いわゆる「ベドラム」だった場所です。左右に広がる対称の造りと、正面のドームがその名残です。戦争博物館としては後から入ったもので、公園として開かれた前庭もかつての敷地の一部です。
ここはベスレム王立病院の3代目の建物で、混乱や騒乱を意味する英語 bedlam の語源になった施設です。病院は1930年に郊外へ移転し、中央棟だけが残されて博物館になりました。戦争の記憶を収める場所が、狂気の代名詞だった建物である、という重なりがあります。
設立は1917年、第一次大戦のさなかです。まだ戦争が終わっていない時点で、この戦争を記録として残すために設立が決まりました。勝利を祝う施設としてではなく、市民が経験した総力戦を記録する目的が最初からありました。
Lambeth Road, Elephant & Castle, London SE1 6HZ
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