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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    A Boy Bringing Bread

    パンを持つ少年

    ピーテル・デ・ホーホ, 1663年

    ウォレス・コレクション East Gallery II

    パンを持つ少年

    作品の概要

    『パンを持つ少年』は、ピーテル・デ・ホーホが1663年に描いたオランダ家庭画です。

    作品では、少年がパンの入ったかごを玄関口の女性に差し出す日常の一場面が描かれています。背後にはタイル張りの中庭と通路があり、さらにその向こうに、少年の母親と思われる女性が運河の向こうからやり取りを見守っています。

    デ・ホーホは、多層的な空間を通して家庭内の視点を表現することに長けており、17世紀オランダの裕福な家庭の生活の一端を巧みに切り取っています。作品の透視図法では、主要な線が消失点に集まるよう計算されており、その消失点にはピンが打たれていた痕跡がドア枠に見られます。

    この作品は、日常の穏やかな瞬間を美しく構成された空間で表現した、デ・ホーホならではの家庭画の典型といえます。

    ここがポイント

      • オランダの町家の玄関先で、少年が女性にパンを差し出す日常の一場面を描写
      • 多層空間を用いた透視法による緻密な構図で、17世紀オランダの家庭生活を垣間見せる
      • 透視図法の消失点をドア枠にピンで示す技巧的手法が用いられている