Self-Portrait in a Black Cap
レンブラント・ファン・レイン, 1637年
ウォレス・コレクション East Gallery I

『黒い帽子の自画像』は、レンブラントが1637年に制作した自画像です。
レンブラントは生涯にわたり多くの自画像を残しましたが、本作はその中の一つです。黒いベレー帽と毛皮のマントを身にまとい、画面のこちらを振り返るような視線で描かれています。署名の有無や由来については議論があり、スタジオの助手が後で加えた可能性も指摘されています。
技術的には、同じ時期に制作された1634年の自画像と同じ木材パネルを使用しており、制作技法や材料の連続性が確認できます。また、元々は長方形であった作品が、後に半円型の額装に合わせて切り取られた可能性があります。
この自画像は、レンブラント自身の表情や技法、画面構成の巧みさを学ぶうえで重要な一作です。