The Rainbow Landscape
ピーター・パウル・ルーベンス, 1636頃
ウォレス・コレクション Great Gallery

『虹の風景』は、フランドルの巨匠ピーター・パウル・ルーベンスが1636年頃に描いた風景画です。
ルーベンスは生涯にわたり、人物画だけでなく風景画にも力を注ぎました。本作は、《ヘット・ステーンの早朝》と対になる作品として制作され、ブランバント地方の豊かな田園風景を広大なパノラマ構図で描いています。丘、川、木々、農民の暮らしなどの細部が緻密に描かれ、画面全体に自然の生命力があふれています。
この作品はルーベンス自身のコレクションに長く保管されていましたが、1803年にロンドンに移され、最終的にウォレス・コレクションに所蔵されました。展覧会では、《ヘット・ステーンの早朝》と再び一堂に会する機会があり、両作品の比較や対照を楽しむことができます。
広大なスケールと細部へのこだわりがルーベンスの風景画の魅力を最大限に示す傑作です。