Seascape with Storm Coming
J.M.W. ターナー, 1840年頃
テート・ブリテン Room 35

この作品は、J.M.W. ターナーが1840年頃に制作した未完成の油彩画で、嵐来る海景を描いています。暖色系の赤や黄色の空が、左の深い灰色の雲と対比され、画面全体にエネルギーと動きを与えています。
中央にある灰黒の不明瞭な塊は、船の難破や鯨を想起させる可能性があり、ターナーの他の海景作品とも関連します。意図は不明でも、この形が画面の強い焦点となり、観る者の想像力をかき立てます。
多層の絵具で色彩と深みを構築し、未完成ながらも動きと光の表現により、ターナーの海景画の魅力がよく示された作品です。