Dido and Aeneas
J.M.W. ターナー, 1814年
テート・ブリテン Room 31

この作品は、1814年のターナーが確立した地位を反映した大作で、風景画を創造性と知性に富むジャンルとして示す意欲作です。画面には、北アフリカ沿岸のカルタゴの都市が想像され、右下には青と淡い赤で描かれた恋人たち、ディド(カルタゴ女王)とアエネアスが配置されています。
ターナーは、遠景を黄金色の光と樹木で額縁のように構成し、17世紀フランスの画家クロード・ロランの影響を受けています。壮大な風景と物語の融合により、風景画の持つ無限の表現可能性を追求した作品です。