The Opening of the Wallhalla
J.M.W. ターナー, 1842年(展示1843年)
テート・ブリテン Room 37

この作品は、J.M.W. ターナーが1842年に制作し、1843年にロンドンで展示した油彩画で、ドイツの巨大記念碑ヴァルハラの開幕式を描いています。ヴァルハラはナポレオン敗北後、フランス支配の撤退を記念して建設され、ドイツの歴史と文化を讃える目的で丘陵に設置されました。
ターナーは祝宴や騎馬行列を画面右手前に配置し、式典の華やかさを想像的に描きました。1845年にはミュンヘンでも展示されましたが、霧がかった大気表現や細部の曖昧さから、当時の観衆には批判的に受け取られることもありました。返却時に作品が損傷した際、ターナーは「激怒した雌鶏のよう」に反応したと伝えられています。
大規模記念碑の祝祭的場面を、ターナーならではの光と霧による幻想的表現で描いた、晩年の重要な歴史画です。