War. The Exile and the Rock Limpet
J.M.W. ターナー, 1842年(展示)
テート・ブリテン Room 32

この作品は、J.M.W. ターナーが1842年に展示した油彩画で、ナポレオン1世の亡命生活を描いています。1840年12月にはフランスの軍事指導者であり政治家であったナポレオンの盛大な国葬が行われましたが、ターナーはあえて彼を孤立し無力な状態でセントヘレナ島にいる姿として描きました。ナポレオンは英国兵に見守られています。
この作品は愛国的テーマを持ちながらも批評家から酷評され、一部は「ナポレオンのブーツの水面の反射が奇妙で、まるで長い黒い足の上に立っているように見える」と揶揄されました。また、ターナーはこの作品で異なる形状のキャンバスを用い、構図的実験も行っています。
ターナーの政治・歴史への関心と、光や形の実験的表現が見て取れる作品で、彼の多面的な芸術世界を理解する上で重要です。