The Dogana, San Giorgio, Citella, from the Steps of the Europa
J.M.W. ターナー, 1842年(展示)
テート・ブリテン Room 37

この作品は、J.M.W. ターナーが1842年にロイヤル・アカデミーで展示した油彩画で、ヴェネツィアの壮麗な都市景観を描いています。評論家は「ヴェネツィアはまさにターナーに描かれるために建てられた都市だ」と称賛しました。
ターナーは水面、光、空、そして壮大な建築が交わる様子に惹かれ、本作ではサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会やサンタ・マリア・デッラ・プレゼンタツィオーネ(チテッラ)の反射を巧みに捉えています。視点はグランド・カナルの河口にあるホテル『ユーロパ』の階段からで、都市の広がりと水面の反射を同時に表現しています。
光と色彩の繊細な描写、建築物の反射、都市景観の詩的な捉え方など、ターナーのヴェネツィア絵画の魅力が凝縮された作品です。