Sunrise, a Castle on a Bay: 'Solitude'
J.M.W. ターナー, 1840-1845年頃
テート・ブリテン Room 34

この作品は、J.M.W. ターナーが1840〜1845年頃に制作した未完成の油彩画で、日の出と湾に佇む城を描いた作品です。構図はターナーの版画集『Liber Studiorum(学習の書)』の分類に基づき、E.P.(Elevated or Epic Pastoral)カテゴリーに属します。E.P.は、理想化された田園風景を壮大かつ叙事的に表現するカテゴリーです。
この作品は、17世紀のフランスの画家クロード・ロランの田園風景へのオマージュであり、特に『Landscape with Psyche outside the Palace of Cupid』(現在はロンドン・ナショナルギャラリー所蔵)を参考にしています。未完成ながら、ターナーの光の扱いと田園景観の壮麗さが感じられます。
観る者に田園の静けさと雄大さ、そして光の表現を味わわせる作品です。