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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    A Country Blacksmith Disputing upon the Price of Iron, and the Price Charged to the Butcher for Shoeing his Poney

    田舎の鍛冶屋と肉屋の口論

    J.M.W. ターナー, 1807年(展示)

    テート・ブリテン Room 32

    田舎の鍛冶屋と肉屋の口論

    作品の概要

    この作品は、鍛冶屋と肉屋が料金を巡って口論する場面を描いたJ.M.W. ターナーの珍しい風俗画です。普段は壮大な風景や歴史的主題で知られるターナーが、日常の一幕を題材に選んだ点で特筆されます。

    1807年のロイヤル・アカデミー展に出品され、当時人気を集めていた新人画家デイヴィッド・ウィルキーの作品の隣に掛けられました。批評では「ウィルキーの絵はターナーの前にかすんでしまった」とまで言われ、この作品の迫力と技量が強く印象づけられました。

    主題は単なる口論ではなく、背景にはナポレオン戦争による社会的影響があります。1806年、政府が戦費調達のために銑鉄への課税(pig iron tax)を導入したことで、鍛冶屋などの職人は値上げを余儀なくされ、日常生活にも摩擦が生まれました。この絵はその時代の空気を映す貴重な記録でもあります。

    ここがポイント

      • 歴史画や風景画で知られるターナーが庶民の日常を描いた珍しい題材
      • 当時の社会状況(ナポレオン戦争と増税)が直接的に反映された主題
      • 展覧会で他の作品を圧倒したと言われる力強い表現