Spithead: Two Captured Danish Ships Entering Portsmouth Harbour
スピットヘッド:ポーツマス港に入る捕獲デンマーク船2隻
J.M.W. ターナー, 1807-1809年
テート・ブリテン Room 36

作品の概要
この作品は、J.M.W. ターナーが1807〜1809年に制作した油彩画で、ポーツマス港に入る捕獲デンマーク船を描いています。ナポレオンの戦略的封鎖に対抗し、1807年、イギリスは中立国デンマークの艦隊を捕獲しました。
ターナーはスピットヘッドで捕獲船が入港する様子を観察し、制作しました。当時、イギリスの行動は外交的に挑発的であったため、ターナーは作品のタイトルを『Boat's Crew Recovering an Anchor』と変更して政治的な関連性を隠しています。それでも、右側の船にはイギリス旗の下にデンマーク旗が掲げられ、事件の裏側を細かく示しています。
戦略的・歴史的事件を海景画として描き、細部に込めた寓意と観察力が光る作品です。
ここがポイント
- イギリス海峡スピットヘッドで捕獲されたデンマーク船を描いた歴史的海景画
- 英国海軍の攻撃が外交的に挑発的であったことを示唆する細部表現
- 船上に掲げられたデンマーク旗で事件の裏側を巧みに暗示