Snow Storm - Steam-Boat off a Harbour's Mouth
雪嵐:港口の蒸気船
J.M.W. ターナー, 1842年(展示)
テート・ブリテン Room 35

作品の概要
この作品は、J.M.W. ターナーが1842年に展示した油彩画で、港口で嵐に立ち向かう蒸気船を描いた、ターナーの最も大胆な海景画の一つです。近代的な機械である蒸気船が自然の猛威に挑む様子が、黒い煙と雪・海の渦巻きによって劇的に表現されています。
ターナーはこの場面を可能な限り本物に近い形で描こうとしたと伝えられ、嵐の観察のために船員に自分をマストに縛り付けさせたともいわれます。作品は当時「石鹸泡と白塗り」と嘲笑されましたが、ターナーは「理解されるためではなく、このような光景がどのようなものかを示すために描いた」と語っています。
自然の力と技術の対比、臨場感あふれる動きと光の描写が特徴の、ターナーの代表的な挑戦作です。
ここがポイント
- 蒸気船と自然の猛威を描いた大胆な海上嵐の表現
- 黒い煙と雪・海の渦巻きが融合した動的な構図
- ターナー自身が体験を元に描いたとされる臨場感