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    ジャスト・ロンドンは、ロンドンの深層に迫る力量も器量もない中途半端な存在ですが、旅の判断をほんの少し整える一文が紛れていれば、それだけで存在理由になります。

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    Molly House

    モリー・ハウス

    Pablo Bronstein, 2023年

    テート・ブリテン Room 3

    モリー・ハウス

    作品の概要

    この作品は、18世紀のモリー・ハウスを描いた想像上のドローイングです。モリー・ハウスは当時、同性愛者の男性たちが集まる社交場であり、性的行為も行われた場所でした。しかし、同性愛は当時死刑に値する犯罪とされ、警察による襲撃の対象でした。そのため建物は秘密裏に運営され、利用者の安全が守られていました。

    Pablo Bronsteinは、この作品でクィア文化が祝福され、隠れる必要のない18世紀の代替世界を描いています。建物の外観にはホモエロティックなアートワークが施され、ロンドンの街に長く可視的に存在してきたかのような建築の年代感を表現しています。作品は歴史と現代的なクィア表現の対話を視覚化しています。

    最も有名なモリー・ハウスはマザー・クラップの家で、ロンドン・ホルボーンのフィールドレーンにありました。ここでは客や経営者が摘発され、処罰を受けることもありましたが、同時に当時のクィアコミュニティの活動や文化を記録する重要な資料にもなっています。

    ここがポイント

      • 18世紀イギリスのクィア文化を祝福する架空の建築を描いた点
      • アクロリックとインクを用いた細密なドローイング
      • 建物の前面に描かれたホモエロティックな装飾が象徴的