View of Orvieto
J.M.W. ターナー, 1828年(ローマで制作、1830年改作)
テート・ブリテン Room 32

この作品は、イタリア・ローマ滞在中のターナーが1828年に描いた風景画で、北方の町オルヴィエートを題材にしています。ローマ到着からわずか1か月以内に描き上げられたとされ、当時の書簡には「アトリエを訪れる人々が“作品がない”と噂するのを止めるために描いた」と記されています。
この絵はまずターナーのローマ滞在先での私的な展覧会で公開され、その後1830年にロンドンでも展示されました。一部の批評家からは「けばけばしい(gaudiness)」と評されましたが、それはターナー特有の鮮やかな色彩表現が強く印象を与えた証拠でもあります。
この作品は、ターナーがイタリア滞在中に風景をどのように捉え、即興的な制作態度を見せたかを知る上で重要な一枚です。