Regulus
J.M.W. ターナー, 1828年(再制作1837年)
テート・ブリテン Room 37

この作品は、J.M.W. ターナーが1828年にローマ滞在中に制作した油彩画で、ローマの指導者レグルスの物語を描いています。レグルスはカルタゴ人に捕らえられ、まぶたを切り取られ太陽の光で盲目にされたと伝えられています。画面右の階段上に立つ白い衣の人物がレグルスである可能性があります。
1837年にロンドンで展示された際、ターナーは最後の仕上げを加えており、パレットには大量の白色絵具しかなかったといわれます。眩しい光を強調すると同時に、イタリアから戻る途中で受けた損傷を補修した可能性もあります。
光の演出と即興的な修正によって、レグルスの苦難と壮絶な光景を劇的かつ印象的に表現した作品で、ターナーの技量と実験精神がよく示されています。