The Cholmondeley Ladies
作者不詳, 1600〜1610年頃
テート・ブリテン Room 1

この作品は同じ日に生まれ、結婚し、出産したとされるチョルモンドリー家の2人の女性を描いたものです。彼女たちは寝台に並んで座り、それぞれ赤い布にくるまれた赤子を抱いています。ぱっと見は双子のようにそっくりですが、レースや宝飾品、瞳の色といった細部は慎重に描き分けられており、個々の人物性が示されています。
当時のイギリス絵画には珍しい形式で、特に墓碑彫刻に見られる「並列して人物を描く構図」を絵画に応用している点が特徴です。作品は家系や結婚、出産といった「一族の繁栄」を強調する記念的な意味合いを持っていたと考えられますが、描かれた女性の正確な身元は現在も不明です。