A Milkmaid
ジャン=フランソワ・ミレー, 1853年頃
ナショナル・ギャラリー Room 1

この作品はジャン=フランソワ・ミレーによる油彩画で、ノルマンディー地方の乳しぼり娘を描いたシリーズの一作です。乳しぼり娘は銅製のミルク缶を肩にかけ、手首の革ひもで支えながら運び、缶の上には草を詰めて牛乳を守っていました。
ミレーはこの題材を何度も描いており、この作品では女性が威厳ある彫像のような姿で表現されています。シンプルに整えられた輪郭が昇る月の銀色の光を受けて浮かび上がる様子は、静謐で詩的な雰囲気を醸し出しています。
農村の生活を題材にしつつ、人物の尊厳や自然との調和を感じさせるミレーの成熟した表現が見どころです。