Joseph with Jacob in Egypt
ポントルモ, 1518年頃
ナショナル・ギャラリー Room 7

この作品は、マニエリスム期の画家ポントルモによる「エジプトのヨセフとヤコブ」です。ボルゲリーニ家の寝室用の連作の最後のパネルで、ヨセフの後半生の複数の場面を一つの画面に統合しています。
左前景ではヨセフが父ヤコブをファラオに紹介する場面が描かれ、右側ではひざまずく使者からヤコブの健康状態を聞くヨセフの姿が描かれています。背景では、ヨセフが死期を迎えた父に付き添う場面で物語が締めくくられています。人物の動きや視線が巧みに配置されており、観る者を自然に物語に引き込む構図となっています。
複数の出来事を同時に描きながらも、視覚的に流れを感じさせる、ポントルモのマニエリスム的表現の特徴が光る作品です。