A Franciscan Friar
レンブラント, 1655年頃
ナショナル・ギャラリー Room 22

この作品はレンブラントによる1650年代中頃の油彩で、半身肖像の習作群のひとつです。当時はトローニー(tronies)と呼ばれ、特定の個人を描くのではなく、人物のタイプや性格を探求することを目的としていました。
モデルは特定の人物ではなく、フランシスコ会の修道士という典型的なキャラクターを表現しています。レンブラントはアムステルダムに住んだ最初の25年間、2つの大きなフランシスコ会教会の近くに居住しており、生活環境や観察対象がこの作品の制作に影響を与えたと考えられます。
大胆な筆致と光の扱いによって、修道士の落ち着きと内面の深さが巧みに表現されており、レンブラントの肖像表現の幅を示す重要な習作です。