The San Pier Maggiore Altarpiece
ジャコポ・ディ・チョーネと工房, 1370-1371年
ナショナル・ギャラリー Room 57

この作品はジャコポ・ディ・チョーネとその工房による14世紀フィレンツェの祭壇画で、ベネディクト会の女子修道院サン・ピエル・マッジョーレの高祭壇のために制作されました。当時イタリアで制作された祭壇画としては最大級の規模を誇ります。
中心画面では、聖人たちがキリストによって聖母が天上の女王として戴冠される場面を見守っています。上段にはキリストの生涯の物語が描かれ、最上部には三位一体(父・子・聖霊)を崇拝する天使の合唱隊が配されています。フレームは新しいものですが、当時の祭壇画に見られる装飾を参考に制作されています。
なお、祭壇画の台座部分(プレデッラ)のパネルは現在、他のコレクションに散逸しています。この作品は、14世紀イタリアの宗教美術と壮麗な祭壇構成を知るうえで非常に重要な資料です。