The Coronation of the Virgin
グイド・レーニ, 1607年頃
ナショナル・ギャラリー Room 26

本作は、バロック期イタリアの画家グイド・レーニによる作品(1607年頃)で、聖母マリアの戴冠の場面を描いています。天使たちが聖母を雲の上へと持ち上げ、天上界で女王として冠を授けられる荘厳な瞬間が表現されています。
聖母の戴冠は、カトリック美術でよく描かれる宗教画のテーマで、聖母マリアが天上で女王として冠を授けられる場面です。「戴冠」は、マリアが地上での生涯を終えた後、天国で神からその栄誉を与えられる象徴的な瞬間です。
画面には音楽や聖歌の情景も描き込まれ、絵画全体が聖母の栄光を讃える賛歌のような印象を与えます。下方の右側にいる二人の天使は観る者の目を直接見つめ、この幻視が現実であるかのような臨場感を添えています。
レーニ特有の優雅で柔らかい筆致と明るい色彩により、バロック期の宗教画における天上の輝きと精神性が力強く表現されています。