The Garvagh Madonna
ラファエロ, 1510-1511年頃
ナショナル・ギャラリー Room 7

この作品は、ルネサンスの巨匠ラファエロによる「ガーヴァーグの聖母」です。聖母マリア、幼子イエス、幼い洗礼者ヨハネの視線と身振りが複雑に絡み合い、登場人物間の関係性や物語性を巧みに表現しています。
冷たい色調と柔らかく拡散する光は、ラファエロが1508年にローマに到着した後の特徴で、画面全体に落ち着いた雰囲気を与えています。さらに、建築の垂直線が聖母の頭部を楕円形に美しくフレームし、ラファエロの幾何学的関心と空間構成の技術が示されています。
19世紀初頭にロード・ガーヴァーグのコレクションにあったことからこの名が付けられ、ラファエロの成熟期の聖母画を理解する上で重要な作品です。