Queen Henrietta Maria
アンソニー・ヴァン・ダイク, 1632年以前
ナショナル・ギャラリー Room 31

本作はフランドル出身の画家アンソニー・ヴァン・ダイクによる肖像画で、1632年以前に制作されたと考えられています。描かれているのは、フランス王アンリ4世とマリー・ド・メディチの娘で、1625年にチャールズ1世と結婚したアンリ女王です。
女王は美術に深い関心を持ち、その鑑識眼と趣味は王室コレクションの形成に大きな役割を果たしました。本作はヴァン・ダイクがロンドン到着直後に描いたもので、女王の威厳と優雅さ、そして洗練された美的感覚を巧みに表現しています。
初期の肖像ながら、彼の特徴である洗練された筆致と光の扱いが見て取れ、後の肖像画家としての成熟ぶりを予感させる作品です。