The Thames below Westminster
クロード・モネ, 1871年頃
ナショナル・ギャラリー Room 41

本作はクロード・モネが1871年頃に制作した油彩画で、ロンドン滞在中に描かれた数少ない都市景観のひとつです。
新設されたヴィクトリア・エンバンクメントの桟橋に立つ労働者たちを前景に、ウェストミンスター橋、国会議事堂、聖トーマス病院が背景に見えます。
モネは普仏戦争を避けてロンドンに滞在した1870年9月から翌年にかけて、主にテムズ川を題材にした5点の都市風景を制作しました。
ここに描かれた霞んだ空気感は、当時のロンドンに特有の産業公害によるスモッグを反映しています。
また、蒸気タグボートが行き交う様子は、テムズ川が持つ産業的役割を強調しています。