The Mond Crucifixion
ラファエロ, 1502-1503年頃
ナショナル・ギャラリー Room 61

この作品は、ラファエロによる初期の祭壇画「モンドの十字架刑」です。ウンブリア地方の羊商人・銀行家ドメニコ・ガヴァーリの墓所のために制作されました。
絵には、キリストの死の際に起こったとされる月食を象徴する太陽と月が描かれています。十字架の下には、ガヴァーリの長男の守護聖人である聖ヒエロニムスや聖マグダレナがひざまずき、左右には聖母マリアと聖ヨハネが立っています。
人物たちの穏やかな表情や明るく澄んだ色彩は、ラファエロの師であるペトロ・ペルジーノの影響を色濃く示しています。この作品は、ラファエロが師の技法を学びつつも、独自の調和と精神性を持った絵画スタイルを確立していく過程を示す重要な一作です。