Portrait of a Lady
アレッソ・バルドヴィネッティ, 1465年頃
ナショナル・ギャラリー Room 61

この作品は、アレッソ・バルドヴィネッティによる「婦人の肖像」です。女性は横顔(プロフィール)で描かれており、この形式は古代のコインやメダルに由来します。当時、肖像画は結婚や婚約の記念として制作されることが多く、この作品もその目的で描かれた可能性があります。
袖に描かれた三枚のヤシの葉は、女性の家族の紋章や、夫の家紋を示す象徴であると考えられています。また、バルドヴィネッティは卵テンペラと油彩を組み合わせ、絵全体に細かい点描のようなハイライトを施して、人物の立体感や衣装の質感を繊細に表現しています。
この肖像は、ルネサンス期の肖像画における形式の工夫と精緻な技法を示す典型的な一作です。