Portrait of Archbishop Fernando de Valdés
ディエゴ・ベラスケス, 1640-1645年頃
ナショナル・ギャラリー Room 30

本作はディエゴ・ベラスケスによる油彩肖像画(1640–1645年頃)で、スペイン王フェリペ4世の宮廷で重要な役職にあったフェルナンド・デ・バルデス大司教を描いています。
デ・バルデスは1633年にグラナダ大司教およびカスティーリャ評議会議長に任命されましたが、1639年に没しました。本作は彼の死後に制作された可能性が高く、元は全身肖像の一部だったと考えられています。
また、王室コレクションに存在した別の断片には手紙を持つ手が描かれており、これと組み合わせることで大司教の全体像が補完されます。ベラスケスの卓越した肖像技法により、権力者としての威厳と個人の存在感が見事に表現された作品です。