Still Life
クロード・モネ, 1869年
ナショナル・ギャラリー Room 25

本作はクロード・モネによる1869年の油彩画で、彼のキャリア初期に制作された静物画です。当時モネは、後に印象派として知られる緩やかで自由な筆致を試み始めた時期であり、この作品にはその萌芽が見られます。
モネは1860年代、静物画を繰り返し探求し、構図や色彩の研究を行いました。しかし1870年代中頃以降は、ほぼ専ら風景画に取り組むようになり、光と大気の表現に焦点を移していきます。本作は、印象派以前のモネの技法と構想の変遷を知る上で重要な一枚です。
静物画でありながら、モネの自由な観察眼と筆触の感覚を早くも感じられる点が、鑑賞のポイントとなります。