William Feilding, 1st Earl of Denbigh
アンソニー・ヴァン・ダイク, 1633-1634年頃
ナショナル・ギャラリー Room 34

本作はアンソニー・ヴァン・ダイクによる油彩画(1633–1634年頃)で、デンビィッヒ伯ウィリアム・フィールディングを描いています。フィールディングはジェームズ1世の王室衣装管理責任者で、インドへの航海から戻った直後に描かれました。画面右にはジャックと呼ばれたインドの少年も描かれ、当時の異国趣味と地位の象徴が示されています。
ヴァン・ダイクは1632年にイギリス王室に定住して以降、英国肖像画を革新しました。流れるような筆致により、従来の堅苦しいチューダー・ジェイコブ朝様式を置き換え、18〜19世紀の肖像画家たちに影響を与えました。座像・全身像・表情の表現により、貴族の威厳と観覧者との強い結びつきを伝える手法が特徴です。
この作品は、英国肖像画史におけるヴァン・ダイクの影響を理解する上で重要な一枚です。