Saint Catherine of Alexandria
ラファエロ, 1507年頃
ナショナル・ギャラリー Room 61

この作品は、ラファエロによる「聖カタリナ」の肖像画です。聖カタリナは初期キリスト教の王女で、信仰のために棘のついた車輪で拷問され、最終的に斬首で殉教しました。
ラファエロがフィレンツェに移り、新しい芸術的影響を受けた後の作風の転換を示す重要な作品です。聖カタリナのねじれたポーズや力強い身体表現は、ミケランジェロの彫刻に着想を得ています。一方で、顔や衣服の微妙な陰影や立体感の表現には、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響が感じられます。
この絵は、若きラファエロが古典的な彫刻と革新的な絵画技法を融合させ、精神性と美を兼ね備えた表現を追求したことを示す一作です。