A Roman Triumph
ペーテル・パウル・ルーベンス, 1630年頃
ナショナル・ギャラリー Room 12

この作品はフランドルの画家ペーテル・パウル・ルーベンスによる油彩画で、1630年頃に制作されました。ルーベンスはその前年、ロンドンからアントワープへ戻った直後にこの作品を描いたと考えられています。
絵画は、ルーベンスがイタリア滞在中にマンテーニャの「勝利行列(Triumphs)」シリーズを研究した経験に基づいています。「壺を持つ人々」や「象」の構図を踏襲しつつも、ルーベンスは独自のエネルギー、動き、官能的な躍動感を画面に注ぎ込んでいます。
この作品は、ルーベンスがイタリアの古典作品から受けた影響を長年にわたって消化し、自身の表現に昇華させた例であり、バロック絵画のダイナミックな魅力を体感できる重要な一作です。