Portrait of Gerolamo (?) Barbarigo
ティツィアーノ, 1510年頃
ナショナル・ギャラリー Room 15

この作品はイタリア・ルネサンスの巨匠ティツィアーノによる肖像画で、ジェロラモ・バルバリゴ(詳細不明)を描いています。男性は肩越しに振り返り、落ち着いた表情で観る者の視線を受け止めています。
特徴的なのは、鮮やかな青い袖が手前に突き出る構図で、被写体の存在感を画面に強く印象付けています。この革新的なポーズは、後の画家たちにも大きな影響を与え、とりわけレンブラントの『34歳の自画像』に直接のインスピレーションを与えました。
肖像画としては、個人の威厳と存在感を巧みに表現するとともに、ルネサンス期における画家の創造性と技術の進化を示す重要な一作です。