Ophelia among the Flowers
オディロン・ルドン, 1905–08年頃
ナショナル・ギャラリー Room 42

本作はオディロン・ルドンによる1905–08年頃のパステル作品で、かつて黒白のみで制作していた彼が純粋で混ぜないパステルを用いて鮮やかに色彩を発しています。
主題はシェイクスピアの『ハムレット』に登場する悲劇的なヒロイン、オフィーリア。花々に囲まれた構図は当初の自然描写に留まりますが、後にスケッチのようなオフィーリアの姿を加えることで、儚い青春や運命の無常を瞑想的に表現しています。
ルドン自身も20年ほど前に友人の溺死を目撃しており、この経験が作品に影響を与えていると考えられます。光と色彩、そして象徴性が融合した、ルドン後期の代表的作例です。