The Entombment
ミケランジェロ, 1500-1501年頃
ナショナル・ギャラリー Room 2

この作品は、ルネサンスの巨匠ミケランジェロが手掛けた板絵「キリストの埋葬」です。キリストは磔刑にされた後、無力な体で墓に運ばれています。ミケランジェロは彫刻家としての技術を持っていたため、人物の肉体表現が非常に立体的で、まるで彫刻のような力強さがあります。
この絵はローマの教会のために制作されましたが、ミケランジェロがフィレンツェに戻りダビデ像の制作(アカデミア美術館、フィレンツェ)に取りかかるため未完成のまま残されました。右側の空間にはおそらく聖母マリアを描く予定であったと考えられており、制作意図の一端をうかがい知ることができます。
わずか数点しか現存していない板絵作品であるため、ミケランジェロの絵画表現を知る貴重な機会となっています。