The Drunkard, Zarauz (El Borracho, Zarauz)
ホアキン・ソローリャ, 1910年
ナショナル・ギャラリー Room 45

《酔っぱらい、サラウス》(1910年)は、夏の休暇中に描かれた作品でありながら、バスク地方の町サラウスの暗い酒場で飲む地元労働者たちを描いています。五人の飲み手の中で最も酔った男は、画家を見つめる水っぽい目で描かれています。隣の人物はさらに飲むようグラスを押し出し、若い男は画家に向けて威嚇する視線を投げかけ、嘲笑と不安の感覚を強めています。
この大作は迅速に描かれた即興的スケッチであり、薄く塗られた油彩によって光と影が大胆に表現されています。キャンバスの端は人物の一部が切られており、写真のスナップショットのような不意の構図を想起させます。ソローリャはこの夏に描いた酒場の即興的作品群の中で特にこの作品を気に入り、1911年のシカゴ美術館でのアメリカでの二度目の主要展覧会に出品しました。
《酔っぱらい》はソローリャの画業における転換点でもあります。過去10年間、彼は太陽の下で戯れる裕福な階級の子どもや女性を描き国際的な名声を確立していましたが、この作品以降、暗いテーマに挑戦するようになります。アーチャー・ミルトン・ハンティントンからの『スペインの民俗』の制作依頼を受け、農民の生活や習俗を率直に描きつつ、ベラスケスやゴヤの色彩表現を活かす試みの一環として制作されました。モスコーラという酔っ払いの世界を描き、画家と被写体との直接的な視線のやり取りを通じて、嘲笑、残酷さ、依存症の深淵を描き出す、ソローリャの最も深刻で情熱的かつ共感的な観察の一例です。