Christ before the High Priest
ヘリット・ファン・ホントホルスト, 1617年頃
ナショナル・ギャラリー Room 32

本作はヘリット・ファン・ホントホルストによる油彩画(1617年頃)で、キリストが大祭司の前で尋問される場面を描いています。夜の深い闇の中、一つのろうそくの光だけが室内を照らし、人物の表情や影を強調しています。
キリストは落ち着いた姿勢で立ち、大祭司は座して問いかけます。画面の大きさと構図により、不穏な影と閉塞感が増幅され、観る者に緊張感を伝えます。
ホントホルストはローマ滞在中にカラヴァッジョの劇的な明暗(キアロスクーロ)表現に影響を受けました。本作は彼の最も有名な作品の一つで、宗教的テーマにリアルな緊張感とドラマを融合させた傑作です。