Saint John the Evangelist on the Island of Patmos
ディエゴ・ベラスケス, 1618-1619年頃
ナショナル・ギャラリー Room 30

本作はディエゴ・ベラスケスの油彩画(1618–1619年頃)で、パトモス島の福音記者ヨハネを描いた作品です。
ヨハネは黙示録を書く最中、天の女とドラゴンの幻視を見ています。この幻視は無原罪懐胎(聖母マリアが罪なく宿った教義)と結びつけられています。本作は、セビリアの修道院のために制作されたと考えられ、隣に展示される『無原罪の御宿り』と対の作品として意図された可能性があります。
描かれた時点でベラスケスは約20歳と非常に若く、初期の油彩画としては技巧と構図の完成度が高く、自然主義的な表現力が際立っています。人物の表情や姿勢、光の扱いにより、宗教的幻視が現実的で親しみやすく描かれている点が見どころです。